短時間で成果を出している人がいる一方、頑張っているのに成果が出ない人もいる。この違いは何だろう? 経営の最前線で20年以上、成果上げられる人と上げられない人の差を徹底研究してきた人物がいる。東洋経済オンライン「市場が評価した経営者ランキング2019」第1位、フォーブス アジア「アジアの優良中小企業ベスト200」4度受賞の木下勝寿社長だ。「やる気に頼らず楽しく続けられる」と話題となっているのがベストセラー『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』。【がっちりマンデー!!】(TBSテレビ系)のSNSで、「ニトリ」似鳥会長と「食べチョク」秋元代表から「2022年に読んだオススメ本3選」に選抜され話題となっている。本稿では、本書より一部を抜粋、「最短時間で最大の成果を出す方法」を紹介する。

凡人が5年で売上100億円を達成する、たった1つの習慣

年商100億円を達成するには?

 前回までに紹介したとおり、原因を考え、それを解消するのが「原因解消思考」。

 達成したいゴールを決め、目標到達のために行動するのが「最終目的逆算思考」だ。

 今から5年前、当社の売上は20億円だった。

 20億円まで15年かかったので、「原因解消思考」で「今の顧客」「今の商品」を起点に今の延長線上で考えたら100億円になるまで60年かかる計算になる。

 私が「100億円」という目標を立てたときに考えたのは、新たな方法であと80億円を埋める方法だ。

 そのためには「今の商品、今の顧客」をベースにするのではなく、「新しい商品、新しい顧客」を開拓しなければならないと気づいた。

 20億円の売上の中には1商品で10億円の売上になっている商品があったので、それと同じように10億円の新商品を新たに8個つくろうと考えた。

 そのために業務を細分化。体系的に商品開発できる体制をつくり、集客法も変えた。

 以前は広告代理店に任せきりにしていたが、自社で広告運用するようになり、入札やクリエイティブをチューニングするようになった。そして「思考アルゴリズム研修」により徐々に社員に「考え方のクセ」をインストールしていった。

 すると、5年で売上100億円を達成することができたのだった。

(本稿は『時間最短化、成果最大化の法則』の一部を抜粋・編集したものです)