生活費に充てる人が多い、ご褒美や散財を楽しむ人も

 しかし、いざ使うとなっても悩ましいのが“2万円”である。

 1人当たり10万円の給付金が支給された際、その政策には賛否ありつつも、無条件でもらえるお小遣いとしてはタフな額で、日本中が沸きに沸いたものである。10万円にはちょっとした夢をかなえうるパワーが備わっていたので、使途を妄想し、それを実行する一連の流れがイベントとして成立するくらいには華やかであった。我が家では給付金でダイソンの掃除機か何かを買った覚えがある。
 
 だが、それに比べて2万円はどうか。お小遣いにもらう額としては十分すぎるほどで、是が非でもお迎えしたいが、“ちょっとした夢”をかなえるには心もとなく、油断しているといつの間にかなくなっていそうなはかない気配がある。
 
 美しい使い方は、たとえば「1人あたりの予算2万円内の小旅行」や「形に残る物を買う」などが想定されるが、実際はどうか。周辺調査を試みてみたところ、生活費に充てるか、ちょっとしたご褒美的な買い物に使う人が多いようである。
 
 マイナポイントはそのまま使えるわけではなく、提携している各種決済サービスにポイントを変換することで使えるようになる。提携の決済サービスは大まかに電子マネー・プリペイドカード・QRコード・クレジットカード・デビットカードとあって、おなじみの国民的広域サービスから地方自治体までさまざまだ。
 
 セブン-イレブンを頻繁に利用する人はnanacoに、イオンでよく買い物をする人はWAONポイントにチャージすれば万全である。また、Suicaをはじめとする全国の交通系ICカードと連携している点も便利である。2万円をそうした生活費に充てた人は、“2万円分ぜいたくな生活”を送ることができる。
 
 実際「そうしている」という人たちの話を聞くと、これは結構うらやましいなという気がしてくる。

 たとえば筆者なら、普段の生活で外出するのは主に保育園の送り迎えとスーパーしかない。ここまで行動半径が狭いと、スーパーの買い物の重要性が煮詰められまくって、結果非常に重い意味を持つようになる。その“スーパーの買い物”にて、「これは高いから買わないでおこう」と思う品々のいかに多いことか。しかし2万円分のぜいたくが許されるなら、少なくとも2万円が枯渇するまで倹約の心がけはなくなる。
 
 もしくは、マイナポイントをPayPayに入れておけば、もうこわいものはない。大概のお店はPayPayを導入してくれているので、日用品でない買い物やエステなどで、自分へのご褒美的に使う人もいた。