量子ドットでも2万円ちょっと
画質は文句なしの美しさ

 Intehill(インテヒル)からは、QLEDモニターが登場している。量子ドットというタイプのディスプレイで、テレビでも新モデルに採用されつつある。詳しい機構の解説は割愛するが、映し出す映像は明るくくっきりとしていて、とても美しい。ただ、量子ドットがすべて明るく美しいわけではないので注意してほしい。

 Intehillの15.6インチモデルも2万円前半で買える量子ドットモニターで、500nitという明るさが特徴。14インチのパソコンと並べると画面が大きくてとても作業性がいい。

 画質も文句なしで、ちょっと古いパソコン(ThinkPad T14s)がとても暗く見えてしまう。

モバイルモニター左が15.6インチのモバイルモニターで画面がとても広い Photo by S.T.
パソコンの画面パソコンの画面が残念に感じるほど美しい Photo by S.T.

究極のモバイルモニター
INNOCNの「PU15-PRE」

 現時点で究極といえるモバイルモニターが、INNOCNの「PU15-PRE」だ。サイズは15.6インチだが、4Kで有機ELを採用し、なんと10点のタッチにも対応する。さらにバッテリーを内蔵しているので、HMDIケーブル1本で接続できるのだ。ゲーム機などの接続がとてもシンプルに行える。

 有機ELなので、黒が締まったくっきりとした画質は文句なしでとても美しい。しかも、4Kの高解像度なので、画像の緻密さも圧倒的だ。価格は8万円台半ばとかなり高いのだが、その価値は十分にある。

 今回紹介した3製品以外にも、有機ELや4K、量子ドットなどのモバイルモニターが販売されており、価格も手頃なものが多い。短期間に圧倒的な進化を遂げているのには驚かされるばかりだ。

INNOCNの「PU15-PRE」左がINNOCNの「PU15-PRE」。4K、有機EL、10点タッチ対応、バッテリー内蔵という頂点のモデル Photo by S.T.