2022年度が終わり、2023年度がスタート。今年度こそ目標達成したい、今年度こそチームみんなで力を合わせてダントツの成績を収めたいという人も多いかもしれない。ただ、一方で、頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。
そんな人におすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「週刊ダイヤモンド」「トップポイント」などで絶賛。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術」著者・わびさんだ。
わびさんは元幹部自衛官としてエリート街道をひた走っていたが、上司のパワハラと早朝深夜の激務が重なりメンタルダウン。復職を果たした後、「出世ばかりが人生ではない」「人に認められるためではなく、もっと楽しく生きたい」と思い、転職。現在は外資系企業の社員として活躍している。
自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵を、一問一答形式でシェアしてもらおう。
メンタルダウンしてしまう人の共通点
Q:「エリート自衛官→外資系航空業界で働く危機管理屋」として華麗なる転職を遂げてきた、わびさんに質問です。
『1位思考』の著者、猿渡歩さんも「新卒コンサル→ファンド→外資系ECメーカー」と稀有な経歴の持ち主。猿渡さんはそんな激務の中でも、休日は会計や英語等を勉強し続け、「27歳アンカー・ジャパン入社→34歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEO」になりました。
ただ、世の中にはがんばりすぎて、メンタルダウンしてしまう人もいます。
わびさん自身もそうですが、まわりでも若くしてメンタルダウンする人をたくさん見てきたかと思います。
なぜ、猿渡さんは、「なぜメンタルダウンせずにキャリアアップできた」のでしょうか?
有能なのにメンタルダウンしてしまう人に共通する習慣があったら教えてください。
わび:本書にも書かれているように、「サボる習慣」がよかったのではないかと思っています。
猿渡さんだけではなく、私のまわりで順調にキャリアアップされている方々は、適度にサボって、生産性を上げるというとても効率的な働き方をしていますね。
有能なのに20代でメンタルダウンしてしまう人には、「サボる習慣」がないと思っています。
つまり、まじめ過ぎるのだと思います。
昔の私も同じく、「サボる=悪」と思い込んでいたので、ひたすら働いていました。
結果、「頑張った感」のわりに効率が上がらず、上司には怒られ、疲れはたまるという悪循環に陥ってしまいました。
なので、「まじめ過ぎる」はよくない特徴だと思います。
『1位思考』には、かつてのまじめ過ぎてサボれない自分に読ませてあげたい「適度にサボると生産性が上がる習慣」が、実践しやすいように書かれています。
新年度のスタート、および連休明けの五月病対策にも有効だと思います。
なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。