「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
そんな人生最大の危機がいずれ訪れますが、解決策が1つだけあります。それはいますぐ、「稼ぎ口」を2つにすること。稼ぎ口を2つにすれば、年収が増えて、節税もでき、お金が貯まるからです。『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』では、余すことなく珠玉のメソッドを公開しています。受講者は6000人に及び、その9割が成功。さぁ、新しい働き方を手に入れましょう!

【増税大国日本】国から殺されずに生き抜く方法Photo: Adobe Stock

自分と家族は自分で守るしかない

 4月1日はエイプリールフールですが、最近は感覚が麻痺してしまい、実感がありません。なぜなら毎日が、エイプリールフールのようなものだからです。「えっ! そんなバカな! うそでしょ!」と絶句するような、ありえないことばかりが続きます。政治も経済も、国際情勢もマーケットも、何もかもが嘘まみれのオンパレードです。

 お金まわりについては、さらなる「うそでしょ!」のオンパレードです。

 たとえば政府は、憲法を改正せずに軍事予算を5年で43兆円に引き上げるウルトラCをやってのけました。しかも、財源がないので増税するとのこと。日本人の潜在的な税金負担率(国民負担率)は60%なのに、もっと引き上げるなんて、それこそ「うそでしょ!」と言いたくなります。

 インド太平洋地域にも10兆円をばらまくことを決めました。財源がないはずなのに、いったいどこから捻出するのか。まさかそれも税金なのでしょうか。

 相続税も一気に増税されて、マイナンバーとの合わせ技で逃げ道が完全に塞がれました。2021~2022年の法改正により、もらえる年金が平均で2634万円減ることも既成事実化されました(*1)。

 その一方で年金納付期間が5年も延長されて、2025年以降には年金掛金負担が夫婦で約200万円増えます。その他、児童手当が2022年から削られるなど、「うそでしょ!」はとどまるところを知りません。

 ここまで「うそでしょ!」のオンパレードが続くと感覚が麻痺してしまい、何が嘘で何が本当かわからなくなります。もしかしたら、それが狙いなのかもしれませんね。そうなら、自分と家族のことは自分たちで守るしかなさそうです。

勤め先からも経済的に自立しよう

 今まで頼りにしてきた勤め先だって大変です。国からのしわ寄せを受け止めるだけの余裕がありません。

 おまけに、物価高の影響は、家計だけでなく企業をも直撃します。万策尽きて、ステルス値上げで消費者に転嫁したり、従業員にしわ寄せするしか策がなくなりました。

 どうやら私たちにも、観念して自立しなければならない時期が近づいてきたようです。特に喫緊なのが、経済的な自立です。

 社会人になったとき、私たちは親から経済的に自立しました。とはいえサラリーマンは、経済的には勤め先頼みです。20代や30代であれば勤め先に頼ってもよいと思いますが、40代や50代ともなれば、そうもいきません。勤め先から経済的に自立しなければ、人生100年時代を生き抜けないことが、ほぼ確実になりつつあるからです。

いきなり独立せずに、予行演習から始めよう

 だからといって、いきなり独立することは危険です。

 そこで安全策として、本業を続けながら、2つ目の稼ぎ口を見つけて育ててみてはいかがでしょうか。前もって予行演習をするのです。これを「稼ぎ口二刀流」といいますが、副業禁止には違反しないし、数十万円規模の節税が可能なのでお金も貯まります。節税とは日本のGDPを引き上げる社会貢献ですから、一石二鳥です(*2)。

 経済的に自立すれば、「うそでしょ!」まわりの心配も減るかもしれません。少なくとも、家族と自分を守り切れることだけは、確かだと思います。

 では、いつ始めるのか? もちろん、いまでしょ!

「うそでしょ!」の呪縛から逃れるタイミングとして、エイプリールフールは絶好のチャンスです。そこで、4月1日をわが家の独立記念日と定めて、経済的な独立を決心しませんか。そのための最初の一歩として、2つ目の稼ぎ口候補となる「やりたいこと」を探すことから始めるのです。それだけであなたとご家族には、健全な未来が見えてくるはずですよ。

*1 「増税」「年金削減」「老後不安」の三重苦を乗り越える方法
*2 なぜ、節税すると景気がよくなるのか?

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。