いよいよGWに突入した。ただ、頑張っているのに成果が出ないと悩んでいる人も多いかもしれない。
そんなときおすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。急成長企業「アンカー・ジャパン」CEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。
そんな本書を推薦するのが、「メンタルダウンで地獄を見た元エリート幹部自衛官が語る この世を生き抜く最強の技術著者・わびさんだ。
わびさんは、自衛隊などの社会人経験で身につけた仕事術、メンタルコントロール術についてツイートした内容が人気を集め、Twitterフォロワーは15.7万人を突破、ネットメディアにもたびたび取り上げられている。
書評家としても鋭い論考を投げかけるわびさんに、『1位思考』を活用しながら、新年度をらくらく乗り切る知恵をシェアしてもらおう。

1位思考Photo: Adobe Stock

「小さな達成感」に昇華するか、
愚痴や不平不満のネタにするか

Qわびさんのベストセラーの中のキーワードに「小さな達成感」があり、すてきだなあと思いました。
 ベテランになると、これが本当に大事だとわかるのですが、若い方はまだ実感がないかもしれません。
 そこで、『1位思考』の中で、「小さな達成感」にまつわる記述を抜粋いただき、凡人でもできる「小さな達成感」の実感の仕方と長期で活躍し続ける秘訣があったら教えてください。

わび1位思考』の中に、こんな記述があります。

1%のよい習慣が身につくと、1年後に37.8倍に成長していることを意味している」「反対に愚痴や不平不満を言いながら仕事をする悪い習慣は人を成長させることはない

 これは、本当にそのとおりだと思いました。

 ほとんどの人は、日々小さなことを達成していると思っています。

 その達成を「小さな達成感」に昇華するか、愚痴や不平不満のネタにするかは、その人の捉え方次第です。

 ただ、愚痴や不平不満は吐き出しやすい。

 ことあるごとに、愚痴や不平不満を口に出す習慣がある人は、せっかくの小さな達成感をムダにしてしまうおそれがあると思います。

「小さな達成感」を感じる方法

 では、どうやって小さな達成感を感じるのか。

 私は「新桃太郎伝説」というゲームのセーブと同じことをしています。

「新桃太郎伝説」では、セーブをするときにお地蔵さんに話しかけます。

 すると、お地蔵さんがレベルアップのために必要な経験値を教えてくれ、ゲームをセーブしてくれます。

 これに倣って私は、仕事の帰り道にあるお地蔵さんに「今日はこんなことをしました」と小さな達成感を報告しています。

 これだけでわりと小さな達成感は得られますし、仕事をセーブした感覚になれるので、仕事を家に持ち込みにくくなります。

 お地蔵さんでなくてもいいとは思いますが、小さな達成感を報告でき、仕事をセーブできる機会を設けるといいと思いますよ。

1位思考』には、メンタル、仕事、人間関係、転職すべてがうまくいかなかった、かつての自分に読ませてあげたい「小さな達成感を大切できる習慣」が詰まっています。

 新年度のスタートの参考になると思います。なにかモヤモヤする人、現状を変えたい人は、読んでみることをおすすめします。