アーカンソー州前知事の出馬で
トランプ氏「復活」は止まるか
連邦検事のジャック・スミス特別検察官が担当している(1)と(2)の捜査では最近、新たな展開があり、起訴は近いのではないかとの報道も出ている。
トランプ氏が議事堂襲撃事件を扇動し、バイデン次期大統領の認定手続きを妨害しようとしたことを証明する上で重要な証人になり得ると見られているペンス前副大統領が4月5日、検察の捜査のため証言に応じる意向を示したのである。ペンス氏は数週間以内に大陪審で証言する予定だというが、トランプ氏にとって新たな打撃となる可能性はある。
もう一つの機密文書の取り扱いに関する捜査でも約2週間前に、トランプ氏が意図的に弁護士らを欺いていたことが明らかになるなど新たな展開を見せている。
これらの動きはスミス特別警察官の捜査が事件の核心に迫りつつあることを示唆しており、そう遠くない時期に起訴が決定されるかもしれない。
このような状況を見越してか、共和党内で新たな動きが出てきた。アーカンソー州前知事で元連邦検事のエイサ・ハッチンソン氏が4月初め、2024年の大統領選に出馬する意向を明らかにしたのである。
ハッチンソン氏は4月2日、ABCテレビの政治討論番組「ジス・ウィーク」に出演し、「前大統領に代わる新しい選択肢を提示していきたい」と述べ、こう続けた。