100円の品を1個だけ買うのは恥ずかしい?

 100円ショップの巧妙なところは、人の見栄を刺激することだろう。

 もし、目的の商品を手にしたあなたは、それ1つだけを持ってレジに行こうとするだろうか。安さが身上の100円ショップでたった1個の商品だけを持ってレジに向かうのは、なんとなく気恥ずかしいように感じてしまう人もいるだろう。

 支払う金額があまりに少額の場合、これしか買わない(ケチな)人と思われたくないという心理が働き、いらぬ見栄を張ってしまうもの。必要なモノは1つだけ、支払いは100円+税で済むはずだったのに、なんだかんだと手に取っているうちに気づくと5つ6つとカゴに入れている。せっかく必要なモノを安く買おうと店に来たのに、余計なモノを追加でこまごま買っては台無しなのだが…。

 しかし、朗報もある。最近はセルフレジを導入する100円ショップが増えているからだ。機械に向かって見栄を張っても仕方ないので、商品1個を買っても平気だ。バーコードをセルフスキャンする手間は面倒だが、節約したい消費者は大いに歓迎すべきだろう。