1 積極的に見せるべき態度
1.問いを立て考える「これなんだ?調べてみよう」
何かに疑問を持ったら、そのことを子どもに伝え、答えを探して調べものをしたり考えてみる。子どもと一緒に議論したり、試行錯誤してみるのもいいでしょう。
2.理由や根拠を考える「これなんでだろうね?」
意見や考えの理由を説明したり、それがわからないときは一緒に考える。
物事には常に根拠や理由、原因があります。
それは何なのか? を探求する姿勢を示しましょう。
3.他の考えにオープン「なるほど。そうとも考えられるね。」
相手の意見を親身に聞いてみましょう。
バカバカしく思えても一蹴せず、意味を理解しようとする姿勢を示しましょう。
また、子ども自身に問いや仮説を立てさせるのも大切です。
これらを意識し、よいロールモデルを示せると同時に、次のような思考や言動に気をつけ、子どもの考える力に水をささないようにしましょう。
2 なるべく避けるべき態度
4.0か1かで考える
白か黒か、0か1かの二元論的な考えにならないように気をつけましょう。
白か黒かのように見えても、必ずどっちつかずのものや、グレーゾーンが多かったりするものです。
5.ドグマ(独断的な考え)を押しつける
自分の考えや信じていることを、説明や議論なしに子どもに押しつけるのは極力避けましょう。
子どもに学んでもらいたいものがあるなら、その根拠を説明し、学んでもらいましょう。理由なく圧力で迫ってはいけません。
6.知ったかぶり
知っているふりをするのはやめましょう。
知っていると思ったのに、話しているうちに実は理解が浅かったと気づいたときも素直に認めましょう。
知らないと気づいたら、子どもと一緒に調べる姿勢を見せましょう。
これらの言葉をかけてしまうと、子どもの考える力を妨げてしまいます。
親はつい子どものために世話を焼いてしまったり、間違っていると感じたもののこうしたほうがいいと考えを押しつけてしまうこともあるでしょう。
しかし、まずは子どもに考えさせる、そして受け入れ、一緒に考える姿勢を続けることで、子どもは臨機応変に考える思考が身につきます。
それにより、これから急激に変化する時代にも、臆せず対応するゲームチェンジャーの力を身につけていくことができます。
いかがでしたでか?
今回は「ゲームチェンジャーになるためには、なぜ考える力が必要か?」「考える力をつけるために大切な親の心構え」についてお話ししました。
日々の子どもとの関わりの中で、1つでもいいので、今日から実践してください。
子どもの「考える力」をどのように育んでいけばいいか、そのヒントとなる知識や、具体的なレッスン方法などをふんだんに盛り込んだ、拙著『子どもの「考える力を伸ばす」教科書』もよろしければ参照ください。
なお、『スタンフォード式生き抜く力』には子育てをするときに、大切なマインドセットと具体的なトレーニング法が書かれています。私の初の著書として出し惜しみなく、書き尽くしましたのでぜひご活用ください。