命令コトバは「背景」「制限」「指示」の3つ

 AIチャットの利点は、平易な日本語で対話式にAIの力を借りることができることにある。

 そのため、AIに問いかける「質問コトバ」が重要視されているが、AIをもっと使いこなすには、もっと重要なコトバがある。

 それは「命令コトバ」だ。

「命令コトバ」とは、AIに具体的な指示を出すプロンプト(コマンド)のこと。

 たとえば、「商品を紹介してください」というより、

「商品の特徴を3つ挙げ、そのうち1つを重点的にアピールしてください」

 といった具体的な指示を与えることが大切だ。

 命令コトバをうまく使うことで、AIは人間の意図を正確に理解し、求める結果を返してくれる。

 たとえば、広告のコピーを書く場合、ターゲット層に伝わりやすく、かつ商品の魅力を最大限に引き出す表現が求められる。

 そのためには、具体的な指示を出してAIに文章を生成させることが重要だ。

 具体的な指示といってもちょっとしたコツがいる。

 例を示そう。

AIを使いこなすには「命令コトバ」が9割!

 AIは、曖昧な命令には曖昧な回答しか返さない。

 上記のように「命令コトバ」を工夫したほうが、明確かつ参考になる回答が得られる。

 そこに難解なプログラミング言語は必要ない。

 実は、Chat GPTに代表されるAIチャットの革命的なところは、ここにある。

 平易な日本語で、AIにアクセスできるのだが、そのために身につけなければならないのが「命令コトバ」の要素と順番だ。

 大きく3つに分けて入力すればいい。

AIを使いこなすには「命令コトバ」が9割!

 賢明な読者なら、もうお気づきかもしれない。

 これらは、右も左も分からない新入社員に向けた「命令コトバ」と何ら変わりはない。

 彼らに仕事をしてもらいパフォーマンスを発揮してもらうためには、具体的な指示伝達が必要なように、AIもまったく同様なのである。