AIは知的なパシリ

「命令コトバ」をうまく使い、AIに具体的な指示を出すことで、効率的に魅力的な文章を生み出すことができる。

 広告コピーに限らず、報告書や議事録でも、重要な情報や要点を明確にし、「命令コトバ」を使ってAIに要約文を生成させることで、時間の節約や正確性の向上が期待できる。

 たとえば、自分の名前を調べるエゴサーチをAIに聞いている向きがいるが、これはまったくもってAIの使い方をわかっていない。

 それは、使い古された検索作業でしかない。Googleにでも任せておいたほうがいい。

 つまりAIに考えさせてないからだ。

 先述の「命令コトバ」を使って、AIにこう考えさせてみてほしい。

AIを使いこなすには「命令コトバ」が9割!

 筆者の場合、「横田伊佐男って誰?」と聞くと、見当違いのプロフィールが出てきたが、「背景→制限→指示」の命令コトバで指示すると、自分でも驚くプロフィール案が提示された。

 ぜひお試しすることをオススメする。

 つまり、AIをあたかも「パシリ(使い走り)」のように、使い倒してみてほしい。

 どんな命令口調でも、どれだけ命令しても、

 夜討ち朝駆けで、いつ何時の命令でも、

 給料を上げろとか、疲れたとか、グチも言わずに、

「知的パシリ」として、あなたに役に立とうと健気に働いてくれるのだ。

 正直に告白すると、本記事も4割はAIが書いたものだ。

「6割はまだ人間が書いてるのか」と思われるかもしれない。

 しかしながら、執筆作業というのは「最初の書き出し」が重いものだ。

 この重たい書き出し作業をAIに代替してもらうことで、執筆後半の創造、修正のみに集中できたのは、大いに生産効率につながった。

 次号の(AIを知的にパシらせろ)では、AIをさらに高度にパシらせる「命令コトバ」を紹介する。

 それは、3年かけて書き上げた拙著『最強のコピーライティングバイブル』(ダイヤモンド社)のエッセンスを1枚の「命令コトバ」に集約したものだ。

 マーケティング、コピーライティングの作業をAIにパシらせることができるか、その全貌をご紹介したい。