投資自動化のメリット1:費用が安い

 投資リターンを目に見えない形で目減りさせる手数料ほど、投資のパフォーマンスを悪化させる要因はない。

 手数料のかからないファンドで高いリターンをあげられるのに、わざわざ手数料の高いファンドを選ぶのは気が狂っている。

 わざわざお金を減らすために、お金を払うバカはいないだろう。

 手数料の安いインデックスファンドに投資すれば、売買手数料や税金などの費用を抑えつつ、大半の投資家を上回ることができる。

投資自動化のメリット2:手がかからない

 投資を自動化すれば、最新の注目株やマーケットの些細な変化に注意を払う必要がなくなる。

 シンプルな投資プランを心がければ、魅力的な銘柄を探したり、相場の先行きを予測するといった、無駄なことをする必要はなくなるのだ。

 その上で、投資口座に自動的に資金を入金できるシステムを立ち上げよう。

 個人の意思は介在しなくなり、気がつけば投資を続けられる状態になる。

 そうなれば、お金の管理にわずらわされることなく、仕事で成果を上げ、友人と余暇を過ごし、様々な国に旅行し、すばらしいレストランで食事をすることに全身全霊を傾けられる。

(本原稿は、『トゥー・ビー・リッチ 経済的な不安がなくなる賢いお金の増やし方』からの抜粋です)

ラミット・セティ Ramit Sethi

ウェブサイト「I Will Teach You To Be Rich」を運営し、お金やビジネス、心理学について幅広い読者に向けて情報を発信している。これまでにThe New York Times、Fortune、The Wall Street Journalなど多くの経済メディアで取り上げられてきた。スタンフォード大学でテクノロジーと心理学を学び、現在は妻とニューヨークに住んでいる。2023年4月より、Netflixでラミット・セティを特集した『ハウ・トゥー・ゲット・リッチ』が全世界に配信。