20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

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龍谷大生の就活事情

 龍谷大学のキャリアセンターは丁寧だ。新入生相手のオリエンテーションから卒業後に向けた話をする。自分を知り、大学生活の目標を見つけようと1~2年生を促し、3年生の4月には進路・就職ガイダンスを実施。就職活動中の学生サポートは、学内企業セミナーから個別相談まで、至れり尽くせり。

 ただ瀬田キャンパスと深草キャンパスではサポート力に差があり、「瀬田に比べ深草のセミナーや説明会の多さには嫉妬する」(社会学部生)との声も。瀬田キャンパスには理系企業の求人情報やセミナーが多く集まるので、理工学部生には都合がいい。

 ちなみに、大阪駅すぐのヒルトンプラザWESTと東京・丸の内にも就職活動の拠点がある。また、就活に関する学生専用のサイトがあり、求人情報をはじめ、インターンシップの募集や先輩の体験談などがチェックできる。

 当の龍谷大生は、鼻息荒く大手総合職の内定ゲットに挑む、という感じではない。特に男子は就活に対して積極的とは言い難く、女子のほうが熱心に見える。関西エリア勤務の志向は強いが、各々のペースでいろんな会社に散っていく。インターンシップは「ベーシック」「経済同好会」「グローバル」の3区分から選択でき、利用者はわりと多い。公務員試験対策の講座も充実。そこで頑張り各種行政職に就く人もけっこういる。