「このまま」今の仕事を続けても大丈夫なのか? あるいは「副業」をしたほうがいいのか? それとも「起業」か、「転職」をすべきなのか? このように感じたとしたら、それは皆さんの考えが正しい。なぜなら、今感じているお金に対する不安は、現実のものとして近づいているからです。無収入となる65歳から70歳、もしくは75歳までの空白期間を、自己責任で穴埋めしなければならなくなる未来が、相次ぐ法改正でほぼ確定しました。
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社会保障増から家計を守る「4つの選択」Photo: Adobe Stock

避けられない収入減と支出増

 2023年に、「団塊の世代」の約7割が75歳以上の後期高齢者になります(*1)。これに伴って政府はいよいよ、介護保険料見直しに踏み切らざるをえない状況になりました。

 同時に、「団塊ジュニア」が49~52歳の最も人件費の高い年齢ゾーンに到達するので、企業の人件費負担も最高水準に達します(*2)。当然ですが、何らかの人件費の抑制策を講じざるを得なくなるはずです。

 最大の人口ボリュームゾーンがこのように、同時に重要な年齢ゾーンに突入するので、政府や企業の支出増は避けられません。国にも企業にも資金的な余裕がなくなるので、すべての国民がその影響を被ります。団塊の世代と団塊ジュニアだけの問題ではないということです。

 団塊の世代も日本国民ですし、団塊ジュニアも同じ職場の仲間です。持ちつ持たれつですから、社会保険などの支出増も、給料などの収入減も、仕方のないことかもしれません。

 とはいえ、私たちの生活をもろに直撃するので、達観している余裕もありません。そこで今回は、代表的な対応策を4つご紹介します。

「FIRE」をアレンジして爪に火をともす?

 1つ目は、「FIRE」流に節約術をアレンジする方法です。「FIRE(Financial Independence, Retire Early)」とは、爪に火をともす節約生活でお金を貯め、貯めたお金の運用益で生活費を捻出して、働かずに生きていく生活スタイルです。前半部分の節約生活を真似すれば、支出を減らせます。

 この方法の欠点は、生活水準を極端に落とす必要がある点です。ダウンサイジングだと割り切れればよいのですが、上手にバランスをとらないと心と体の健康を害します。「FIRE」に取り組んだ大勢が撤退を余儀なくされていますので、熟慮が必要です。

「ざっくり見える家計術」で不要な支出を抑える?

 2つ目は、不要な支出だけを狙い撃ちする方法です。「”What”何に使うのか?」という資金使途別で支出を管理するのが一般的ですが、それだけでは「不要な支出」をあぶり出せません。

 そこでおすすめしたいのが、家計を見える化して「”Why”なぜ使うのか?」という目的別に支出を管理する方法です。目的別でざっくり分けるなら、支出は「生活費」「あそ費」「おこづかい」「特別費」の4つしかありません(税金等を除く)。

 これを「ざっくり見える家計術」といいますが、年間30万円程度であれば、家計の支出を改善できます。「FIRE」のアレンジと違って、生活水準を落とさずに支出を削れる点が長所です。

「稼ぎ口二刀流」で節税しながら収入を増やす?

 3つ目は、給料以外に2つ目の稼ぎ口を見つけて、節税しながら収入を増やす方法です。これを「稼ぎ口二刀流」といいますが、副業禁止規定に違反しないので安心です。

「やりたいこと」を「稼げるライフワーク」にするので、軌道に乗れば独立することも可能です。「稼げるライフワーク」は生き甲斐に直結するので、老後も元気に愉しみながら働けます。しかも、すべての社会人が「稼ぎ口二刀流」を始めれば、日本のGDPが2割も増えて社会貢献にもなるので、一石二鳥です(*3)。

これまでの貯蓄を取り崩す?

 4つ目は、これまでの貯蓄を取り崩して、嵐が過ぎ去るのを待つ方法です。これが一番簡単です。

 この方法の欠点は、抜本的な解決策にならないことです。なぜなら、嵐が過ぎ去るのは10年以上も先だからです。10年以上も取り崩せる貯蓄がある人は少数派でしょう。虎の子の老後資金や教育資金は、取り崩せません。

自分に相応しい対応策はどれか?

 FIREのように爪に火をともす節約、「ざっくり見える家計術」による不要な支出の削減、「稼ぎ口二刀流」による収入増、これまでの貯蓄を取り崩す方法。この4つのうち、あなたに一番相応しい選択肢はどれだと思いますか?

 何も策を講じない場合には、自動的に「これまでの貯蓄を取り崩す」ことになります。十分な貯蓄があれば、それでもよいと思います。

 そうでない場合には一度、ご家族と一緒に考えてみてはいかがでしょうか。検討するタイミングとして、潮目が変わる2023年の年度初めは最適だと思いますよ。

*1「団塊の世代」7割が後期高齢者に 介護保険料見直し今夏結論へ

*2 月収41万円・50歳の団塊ジュニア崩壊「残された時間はあと17年」最大の試練を迎える

*3 なぜ、節税すると景気がよくなるのか?

**本記事は、『40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい 年収アップと自由が手に入る働き方』著者による書き下ろしです。