ここでの悩みのように、「言い返したくても言い返せない」「強気でこられると従ってしまう」といった「協調性」がマイナスにあらわれていることも、自分にとっての大きなエネルギーにできるのです。

「協調性」がマイナスにあらわれると

 では、なぜ「言い返したくても言い返せない」「強気でこられると従ってしまう」のでしょうか。

 協調性に富んだ人は弱気で、相手の強気な態度に怖じ気づいている、というわけではありません。

 むしろ、人一倍冷静でなるべく物事を荒立てたくない、人間関係に波風を立てたくない──。

 そんな気持ちから、相手に強く主張されれば、じっと我慢して合わせてしまうのです。

 せっかく、事前に「こういったことを話そう」といったプランや話す準備をしているのに、結局いつも言えずじまいになってしまいます。

 これは非常にもったいない話です。

「協調性」がプラスにあらわれると

 ではどうすれば、協調性をプラスの出方にすることができるのでしょうか。

 本当の協調性とは、自分を押し殺すことではなく、相手が受け入れやすい表現で、タイミングよく自分の意見を言うことです。

 絶好のタイミングは、相手が言いたいことを全部言い終えたあとです。自分の意見をなるべく短くまとめて、次のように言ってみましょう。