「本気で英語を話せるようになりたい」という人に役立つ1冊が『話す力が身につく5分間英単語』だ。1トピック5分の英単語トレーニングで、実践的なスピーキング力やリスニング力を向上させることができる。著者は、英字新聞編集長を10年以上務める高橋敏之氏。一般的な英単語集には記載されていない「ニュアンス」や「実際の使われ方」を丁寧に解説した。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
「なんだか変だな……」そんな時に使える英単語
「奇妙な」という意味を表す、strangeの“親戚”の形容詞を押さえよう。
(1) odd
(2) weird
(3) bizarre
(4) funny
(5) wacky
(6) offbeat
(1) odd
「奇妙な、変な」という意味の語で、驚きや不安の気持ちを起こさせるようなことに対して用いられることが多い。
他にも、「奇数の(※「偶数の」はeven)」「(数字が)~より少し多い」「(靴などが)左右合っていない」など幅広い意味を持つ。
(2) weird
奇妙な度合いが比較的強い場合に使われる傾向がある。
(3) bizarre
weirdと同じく「非常に奇妙な」という意味を表す。特に「普通ではない」ということを強調するニュアンスがある。
(4) funny
「面白い」から転じて「奇妙な」の意味でも使われる。「体調がおかしい」という意味もある。
(5) wacky
「奇抜な」といったニュアンスで、変わっていて面白いことに対して使われることが多い。
(6) offbeat
「風変わりな、普通ではない」という意味で用いる。
このようにそれぞれ微妙なニュアンスの違いはあるが、特にodd、weird、bizarreあたりに関しては、どれを使うのかは個人の癖によるところも大きいので、それほど違いに神経質になる必要はない。
(1) odd
Her father gave me an odd look.
彼女の父親は妙な表情で私を見た
What an odd coincidence!
何と奇妙な偶然だろう
There’s an exercise on every odd page of the book.
その本の奇数ページには問題が載っている
The actor has appeared in twenty-odd movies.
その俳優は二十数作品の映画に出演している
She was wearing odd socks today.
彼女は今日、左右バラバラの靴下をはいていた
I’m always at odds with my wife over politics.
政治については、いつも妻と意見が合わない
◆ at oddsで「意見が合わない、相容れない」(この場合のoddは名詞)。oddは「奇数の」「左右合っていない」など「ぴったり合わない」というイメージがあるため、こうした意味でも使われると考えておこう
(2) weird
I had a weird dream where Rapunzel choked me with her hair.
ラプンツェルが髪の毛で私の首を絞めてくるという変な夢を見た
The weird thing is, Ken says he has never seen her.
奇妙なことにケンは彼女に会ったことがないと言っている
◆ The weird/odd/bizarre/strange thing is ~で「奇妙なことに~」
(3) bizarre
Last night, Robin’s behavior was really bizarre.
昨夜、ロビンの振る舞いは、かなりおかしかった
(4) funny
“That’s funny.” “Do you mean funny strange or funny ha-ha?”
「それはおかしい」「変、面白い、どっちの意味のおかしい?」
◆ funnyだけでは意味が曖昧な時に、こう尋ねることがある
Mom, my stomach feels funny.
ママ、おなかの調子が変なんだ
(5) wacky
George has a wacky sense of humor.
ジョージは奇抜なユーモアのセンスをしている
(6) offbeat
I enjoy reading offbeat news articles.
奇妙なニュース記事を読むのが好きだ
(本稿は『5分間英単語』から抜粋・編集したものです。)