プレー開始直後のネガティブな印象
クラフトの操作に慣れるまで
筆者は信者といっても、さしつかえないほど任天堂が好きであって、これまでもちょうちん記事のような記事をいくつか書いてきた(思うままを吐露した結果、だいたいちょうちん記事っぽくなってしまうくらい任天堂が好きということである)。
しかし、実は発売後プレー1~2時間経過時点で、「『ティアキン』はいまいちなのではないか」と感じていて、心を鬼にして記事内でそれを伝えていくつもりであった。
その原因は本作の目玉となっている新しい“クラフト要素”である。プレーヤーは能力を使って、木や石などをくっつけて、思うがままの物を作ることができるという要素だ。このシステムを発売前の紹介動画で見て、「これそんなに楽しいかなあ?」と首をひねっていた。
そして実際そのクラフトをやってみると、まず操作に慣れるまで難しく感じる。慣れないうちは簡単なものを組み上げるのにも時間がかかるので、「はやく冒険の旅に出たい……はずなのに、さっきからずっと地味に木をくっつけたり離したりしている」と感じてしまい、「『ブレワイ』にあったあのワクワクはもはや手が届かないものになったのだ――」などと悲観されたのであった(筆者と感想を同じくする同胞もいたようである)。
ゲームの操作にもとから自信のある筆者などは「難しいけどやがて慣れるはず」とおのれを鼓舞して取り組むことができたが、ゲームに慣れていない人は「自分には不可能」と判断して『ティアキン』から脱落してしまうことが心配された。
…と、ここまでがプレーの入り口で『ティアキン』に感じたネガティブな印象である。
そのあとのことを書くと、クラフトの操作にはすぐに慣れ、するとクラフトが、がぜん楽しくなって物語を進めるのもそっちのけで没頭した。なお、もうすぐ5歳になる娘もクラフトの操作にはすぐ慣れていたから(たまに思うようにいかず、かんしゃくを起こしているが)、本当に「慣れてしまえば」なんということはない。しかしその操作に、「慣れっこないのではないか」という初見のハードルの高さはあるように思う。