処方箋としては、
・時としてスピードが品質より優先順位が高くなる(時間をかけて完璧なものをアウトプットしても意味がない)場合があることを理解する
・そのために期限を切って限られた時間を制約条件とした仕事をする癖をつける
ことが必要である。
そのためにフェルミ推定を用いて「タイムボックス」の考え方を習得し、時間を区切ってその中で必ず答えを出すという習慣づけを学ぶことが重要となる。
「情報コレクター」―少ない情報で仮説を立てる
分析や集計作業をする際にとにかく情報を集めたがる人種である。
具体的な症状としては、
・常に仮説より先に情報を集め始める
・結果として、使われない情報を山のように収集している
・時として情報の洪水に溺れて何をしているのかわからなくなる
といったところである。
処方箋としては、
・情報収集の前に仮説を立てる癖をつける
・仮説にしたがった情報収集を心がける
といったことが挙げられる。
そのためにフェルミ推定を用いて、少ない情報で仮説を立てる訓練をすべきである。またその後の仮説検証活動を通じて、仮説に従った情報収集や、それによる仮説の修正、最終結論に至るまでの道筋を習得すべきである。
「猪突猛進」―客観的に全体像で考える
周りが見えずに自分の視野だけを頼りにひたすら猛進する。馬力はあるが、時として周りから不安視されるタイプである。
具体的な症状としては、
・自分の思い込みで暴走し、時として周りからストップがかかる
・他人に対する説明や文書がひとりよがりでわかりにくい
といったところである。
処方箋としては、
・一歩引いて全体像を見る癖をつける
・自分の視点でなく、自分を客観的に見られる視点に立つ
ことが必要である。
そのためにフェルミ推定で、客観的に見られる全体像で考え、それを他人にわかりやすく説明する訓練をすべきである。
「セクショナリズム」―各因数のバランスよい算出を習得
具体的な症状としては、
・全体の最終アウトプットを意識せずにとにかく自分の範囲だけを完璧に仕上げることに専念する
・その結果として必要以上に詳細なことに労力を費している
といったところである。