「天才」と「凡人」を分けるもの
ちなみに、どういうわけかアイデアの発散が異常に得意な人がいます。つまり、ものすごくたくさんのアイデアを考え出し、どんどん発想を広げていけるような人物です。これがいわゆる天才です。
ピカソにしろ、エジソンにしろ、手塚治虫にしろ、天才と呼ばれる人は多作ですよね。彼らは凡人が意図せずぶつかっている「壁」を平気で乗り越えて、いくらでも発想を広げていきます。
とんでもないほどの「発散」を実行できるので、そのなかからひときわ輝いているアイデアを拾い上げること(収束)ができる──これこそが天才の秘密なのです。
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なぜ4Pは“4P”なのか? なぜこれが役立つのか──?
1万人以上を指導したプロフェッショナルがフレームワークの「原理」から問いなおす!
「考えるマーケター」のための知的冒険の書──。
新マーケティング原論 CONTENTS
はじめに──3Cはなぜ「3C」で、4Pはなぜ「4P」なのか?
序章 プリンシプルのないマーケティング Introduction
・マーケターとは「考える職業」である──この本を読んでほしい人
・「なぜ?」を考えることが「売れる戦略」への近道
・どこまでも「アート」が残る──買い手としての自分を掘る作業 …など
第1章 マーケティングの「定義」論 Definitions of Marketing
《01》なぜ定義が必要なのか──「自分の仕事」がわかっていないマーケターたち
《02》「発想量」が結果を決める──天才マーケターがやっていること
《03》フレームワークの存在意義──考えモレを防ぐチェックリスト
《04》既存の「マーケティングの定義」を見てみる
《05》本書なりの定義──すべてのマーケティングを考える起点
第2章 マーケティングの「目標」論 Target of Marketing
《06》マーケティングは「粗利の最大化」を目指す──企業の最終目標から考える
《07》「使っていいお金」を決めるのはだれか?──マーケティング費用と組織レイヤー
《08》なにが「買おう」と思わせるのか?──コストパフォーマンス①
《09》商品の価値は「属性」から生まれる──コストパフォーマンス②
《10》購買意思決定につながるCPの高め方
第3章 マーケティングの「戦場」論 Battlefield of Marketing
《11》マーケティングの「戦場」とはなにか?
《12》戦場の「すれ違い」はいかにして起こるか?──競合しない商品たち
《13》「競争なきマーケティング」はどこにある?──ニーズに応じた3条件
《14》競争を避けるマーケティングの系譜──破壊的イノベーションとブルーオーシャン戦略
《15》「新規買い手」の獲得か、「既存買い手」の奪取か
《16》マーケティングの「上流」と「下流」
《17》「気に入ってくれる人」はどこにいる?──ターゲットセグメンテーション
第4章 マーケティングの「戦略」論 Strategy of Marketing
《18》「ニーズが潜在的である」とはどういうことか?
《19》「学ぶ」ことで潜在ニーズをつかむ方法
《20》「考える」概論──優秀なマーケターが頭のなかでやっていること
《21》マーケティングはアートである──「自分を掘る」ということ
《22》「どの順序」で考えるか?──戦略立案への具体的ステップ
《23》経営資源を掘り下げる──強み/弱みの抽出
《24》ニーズ・買い手を推定し、商品の粗利目標を決める
《25》「最もすぐれたマーケティングの行動」を選ぶには?──天才に近づく思考法
《26》問題解決型のマーケティング戦略とは?──「コケた商品」をもっと売りたい
第5章 マーケティングの「道具」論 Frameworks of Marketing
《27》MECEとロジックツリー──「フレームワーク」とはなんだろう?
《28》3C──「競合に対する強み/弱み」を把握する
《29》4Pと4C──「マーケターの行動」を構成するもの
《30》5F──「業界の魅力度」を多面的に評価する
《31》SWOT──混乱を招く理由はどこにある?
《32》バリューチェーン──優位性の「源泉」と「継続性」を見きわめる
《33》3つの基本戦略──「攻め手」のワンパターン化を防ぐ
《34》AIDMAとAISAS──買い手の「歩留まり」を高める
《35》PPM──マーケティング費用配分の「全体最適」を探る
おわりに──マーケターの守破離