20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 近大は広島や九州まで含めて6キャンパスを持つ学部割れ大学だ。下町の東大阪市にある本部キャンパス以外は、小さな単科大学のようなキャンパスである。

東大阪キャンパス

 関西、いや全国的にも有数のマンモスな規模。最寄りの近鉄・長瀬駅から続く学園通り(大学通り)は、関西有数の学生街で、煉瓦造りの立派な西門をくぐると、約2万4000人以上の学生が学ぶ巨大なキャンパスに突入する。一部の建物は老朽化が進んでいたが、近大は「超近大プロジェクト」と銘打って東大阪キャンパスの大規模整備を行っている。これまでに文芸学部、法学部、外国語・国際系学部の新校舎が完成。2017年春にオープンした「アカデミックシアター」は以下の5つの建物からなる。

 国際交流を促すインターナショナルフィールド(1号館)、多目的ホールやキャリアセンター、産学連携のためのリエゾンセンタ―などが入ったオープン・キャリアフィールド(2号館)、24時間利用可の自習室や教室が入ったナレッジフィールド(3号館)、世界のニュースに触れられる学習型カフェ「CNN Café」や「ALL DAY COFFEE」などが入るアメニティフィールド(4号館)。

 そして、カリスマ的編集者・松岡正剛氏監修のもと独自の分類で約7万冊の書籍(そのうち2万2000冊がマンガ!)を収蔵する図書館やディスカッションルームを備えたビブリオシアター(5号館)。大学と企業の垣根を超えたモノづくりスペースTHE GARAGE(6号館)もある。2019年9月に完成した7号棟には、2タイプの食堂やベーカリーなどが入ったフードゾーンもオープンした。2022年1月には地上4階建ての情報学部棟も完成。2025年に迎える大学創立100周年を見据え、日本でも屈指の教育・研究環境を誇るキャンパスの整備を実現中だ。