速く読んでも覚えられる秘訣とは?

 今回、まんがで取り上げた「本を速く読む」ためのトレーニングは、縦書きでも横書きでもありません。文字がサークル上に置かれていますが、なぜ、このようなものになっているのでしょうか。

 パッと見て、パッと文字を認識するうえで、きれいに並んでいなくても、読める人は読めたはずです。なんとなくわかった人もいるでしょう。この情報をキャッチすることが大事なのです。

 初めてのトレーニングで1秒に拾える文字の数は、子どもは4~5文字、一般的な大人は6~7文字、速く読める人は9~10文字程度です。これが、トレーニングを続けていくうちに15文字、20文字……と、増えていきます。

 当然、認識するまでに時間がかかりますが、これこそが右脳を最も活性化させる作業なので、あきらめずに続けてみてください。

 本書に、今回紹介したバラバラ問題は、60問あります。1問1秒、最初は戸惑うかもしれませんが、答えがわからなくても間違っていても、大丈夫。その後、本を読んでみると、今までと違った感覚を得られるはずです。それもそのはず。回数を重ねるごとに自然と視野が広がり、認識できる文字の数がどんどん増えていくからです。

 本は楽しく読むもの。なので、『1分間瞬読ドリル』も楽しい問題が勢ぞろい。ドリルを楽しみながら、速く読んでも覚えられるスキルを身につけて、読書生活を満喫してください。「覚えが悪くなったな~」「相手の名前が思い出せない」「記憶力が……」という口ぐせもまた、なくなっていきますよ。

(書き手=編集部・武井康一郎)