1年間の「本気の勉強」が人生を変える
それでは、偏差値40以下の受験生はどうすれば良いのか?
「安易に年内入試で決めるのは良くない」というのが小林さんの持論だ。年内入試は、面接や書類審査を中心とした選考で、従来型の筆記試験を課さないことが多い。
早期に入学先を決められるので受験生に人気がある半面、不人気大学のなかには定員確保のために年内入試に注力するところも少なくない。
実態をよく知らないまま入学した結果、「Monday, Tuesday…」など中学レベルの英語から授業がスタートする――といったことも起こり得る。
だからこそ、小林さんは「浪人してでも偏差値50ぐらいの大学を目指した方がいい。そこがダメでも偏差値40ぐらいのところだったら、1年間本気で勉強すれば行けます」と訴える。
偏差値40の大学の入試問題は高校入試レベルの知識を問われることが多く、浪人して1年頑張れば十分に手が届く可能性がある。
「普通に学校に行って定期テストもできて、得意な科目、2科目とか3科目で受験すれば、1年あれば偏差値50に届く方が多いんじゃないか。それが難しい、相当苦手だという子でも40台の学校なら狙える。頑張ってほしいなと思います」とエールを送った。(構成/吉川 舞)