Picó-Pérez氏は、「コーヒーを飲むことで得られる効果の一部が、カフェイン水の摂取によっても再現されたことを考えると、他のカフェイン含有飲料でも同様の効果を得られることが予想される」と話す。同氏はその一方で、「しかし、その他の効果は、コーヒーを飲むことによってのみ得られるものだった。おそらくそれらは、コーヒー特有の香りや味、あるいはコーヒーを飲むことに伴う心理的な期待などの要因によってもたらされるのだろう」との見方を示している。
研究グループは、「カフェインレスコーヒーを飲んでも、コーヒーを飲んだ場合と同様の効果を得られる可能性がある。もしそうであるなら、コーヒーを飲むことはプラセボ効果として作用していることになる」と指摘している。
コーヒーを飲む人が主張する
効能の真実とは?
研究グループは別の可能性として、「コーヒーを飲む人が主張する効能は、実際にはカフェインによる禁断症状の緩和によるものかもしれない」と話す。一方で、論文の上席著者である、ミーニョ大学(ポルトガル)のNuno Sousa氏は、「対象者間でカフェインの代謝に個人差がある可能性も考えられる。今後、その点を調べるのも興味深いだろう」と話している。
Sousa氏は、「一般的に、コーヒーには覚醒度を高め、精神面や運動面の機能を向上させる効果があると考えられている。われわれが、この生物学的現象の根底にあるメカニズムをよりよく理解することができれば、それを調節している可能性のある因子を見つけたり、さらにはそのメカニズムから得られる潜在的な利益を追求する道も開けるだろう」と話している。(HealthDay News 2023年6月28日)
https://consumer.healthday.com/coffee-2661927422.html
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