30分に1回立ち上がって、血流と筋肉量の維持を
対策としては、こまめに立ち上がって、軽く体を動かすことしかありません。目安としては、30分に1回立ち上がって、3分間体を動かしましょう。それだけでも、血流の低下をかなり緩和できます。
テレビの視聴時間が長い人は、コマーシャルになったら立ち上がり、家事をこなすように習慣づけるとよいでしょう。スマホやインターネットの閲覧時間の長い人は、あらかじめ離れる時間を決めておくと、立ち上がる行動につながります。
デスクワークが中心の人はアプリの通知機能を利用するのもおすすめです。通知を活用して、長時間座り続けていることを自覚すると、立ち上がる動機付けになるでしょう。
また、筋肉量は成長に合わせて20歳ごろまで増加し、維持期を経て加齢とともに徐々に減少していきます。特に50歳以降は、1年間に1%ずつ筋肉が委縮していくとされています。筋肉量が減ってくるとエネルギー消費が落ちるため、脂肪が蓄積されやすくなります。
年を取ると自然に筋肉量が落ちるだけでなく、活動量が少なくなる傾向があり、中年太りの原因となります。さらに筋肉量が減ると、体内の水分量も減るため、肌のうるおいも維持しにくくなります。
さらに筋肉量が著しく減少すると、自分で自分の体を支えることができなくなります。老後の生活に向けて筋肉を育てていかないと、要介護の道をまっしぐらに進むことになってしまいます。
こまめに立ち上がって体を動かし、正常な血流と筋肉量の維持に努めましょう。