頑張っているのに成果が出ない。どうすればいいのか、途方にくれる人も少なくないだろう。そんな人におすすめなのが、『1位思考──後発でも圧倒的速さで成長できるシンプルな習慣』。「週刊ダイヤモンド」「トップポイント」など数々の書評で絶賛。創業9年目で売上300億円にしたアンカー・ジャパンCEOの猿渡歩氏、初の著書だ。猿渡氏は「適度にサボると生産性は上がる」という。コンサル→ファンド→27歳アンカー・ジャパン入社→33歳アンカーグループ最年少役員→34歳アンカー・ジャパンCEOになった著者が、参入したほぼ全製品カテゴリーでオンラインシェア1位になった秘密は、シンプルな6つの習慣にあった。本書の一部を抜粋しながら急成長の秘密を明らかにしていこう。
「合理」の恩恵
私は留学経験から合理的に考えることと非合理の恩恵を受けた。
まず、「合理」について。
私の留学当初の目的は英語と経営知識を両方学ぶことだった。
それは実際に就職後、どちらも直接的に活用できるものになった。
そういう意味で、米国の大学に留学したという選択は合理的だったといえる。
「非合理」の恩恵とは?
次に「非合理」について。
大学ではおもに英語と経営を学んだが、一番よかったのは視野が広がったことだ。
いろいろな国の人たちと毎日すごすことで、国による考え方の差異やダイバーシティの大切さを学ぶことができた。
留学当初のおもな目的は英語やビジネスの勉強だったが、日本を外から見られた経験のほうが、より自分の糧になっている。
なにより海外で生活してみて、日本は「やっぱりいい国だ」と思えた。
これも学びを得たいと合理的に判断して留学したわけではなく、非合理の恩恵といえる。
(本稿は『1位思考』の一部を抜粋・編集したものです)