仕事に爪痕を
残すメリット

仕事に爪痕を残す本書より。 拡大画像表示

 もしも仕事を押しつけられたら。私はよほど無茶な仕事でなければ、受けてしまってもいいと思います。ただ、「爪痕」をしっかり残しましょう。

 どんな仕事でも、その人なりの「やり方」の個性が出ます。手書きの時代ほど痕跡は残せませんが、文章一つにしても癖はあるし、資料のまとめ方だって人それぞれです。そういった細部を見てくれている人は結構いるものです。そして個性が強い人には仕事は押しつけにくいんです。押しつけたのがバレちゃうから。

 そのためには、普段の仕事から個性を出すことを意識しておくといいと思います。できるだけ「誰がやったかわかっちゃう」ような仕事をしましょう。

 書類ならフォントやレイアウト、グラフや図形の描き方や文章で個性が出せるし、資料に挟む付箋も選べます。ホチキスに何を使うか?針なしタイプなど種類も色々あります。穴はあけずにクリップを使う人もいます。小さなところにも沢山個性は残せます。

 仕事を押しつける人もまた、意外と細部を見ているものです。断らなさそうな人や、代打を頼んでもバレなさそうな人を狙っている分、観察力があります。なので、自分の爪痕はガンガン残していきましょう。