テンパるとどうなるのか、仕事にどんな悪影響があるのか3つのポイントを把握しておこう(写真はイメージです) Photo:PIXTA
仕事で思わぬミスをしてあせってしまったり、忙しい時に限って上司から仕事を振られたりしてテンパったり……。きっとどなたでもそういった経験がありますよね。では「絶対にテンパらない人」はどのように仕事を進めているのでしょうか? 実は、テンパらない人はある仕事を減らしているのです。今回はビジネスコンサルタントの鈴木真理子さんの新刊『「テンパリさん」の仕事術』(青春出版社刊)から絶対にテンパらない仕事の習慣やコツについて抜粋して紹介します。
テンパることで生じる3つの悪影響
「急な仕事が入ってテンパっちゃって……」
「いきなり1人で仕事を任されて、テンパって頭が真っ白になっちゃったよ」
働き方改革の大きな流れの中で、時間に追われるように仕事をしている方も増えている中、こんなふうにテンパってしまう気持ち、よくわかりますよね。
人間はAIとは違い、感情を持っています。テンパれば当然、慌てたり冷や汗をかいたりしていつもと違う自分になってしまいます。マイペースを保てなくなれば、仕事もうまくいきません。
テンパるとどうなるのか、仕事にどんな悪影響があるのか3つのポイントを把握しておきましょう。
(1)テンパると、仕事の品質が下がる
仕事を抱えすぎると、量をこなすことに精一杯になってしまい、慌ててやっつけ仕事になったり、雑になったりします。
大事な仕事に対して十分な時間がとれないと、成果もイマイチに。これはとてももったいないことなのです。
(2)テンパると、ミスをする
これは(1)にも関係しますが、テンパるとミスにつながります。
ミスをすればリカバリーに時間がかかり、謝ったり、やり直したりして自分で自分の仕事を増やしてしまいます。ミスによって上司やお客様の期待に応えられないと、信頼もされなくなります。そして仕事を任せてもらえなくなることもあるでしょう。テンパることで、周囲に迷惑をかけ、自分も損をしてしまうのです。
(3)テンパると、人間関係が悪くなる
テンパるとどうしても視野が狭くなるもの。
被害妄想的な状態になり、自分だけが「忙しい、忙しい」となって、周りが見えなくなるのです。イライラしていたり、せっかちになったりする人もいて、「話しかけないで」オーラを発してしまいます。
余裕のない人には、だれも相談しようとは思いません。もちろん「手伝ってください」と頼むこともしないでしょう。でも、人を助けないと、困ったときに自分が助けてもらえなくなります。つまり、ギブ&テイクの関係が築けなくなるのです。チームワークに貢献できなければ、やがて孤立してしまうことになります。
まずはテンパったら記録する!「テンパリカレンダー」のすすめ
誰だって仕事でテンパりたくないものですが、どうしてもテンパってしまっているという方におすすめなのが「テンパリカレンダー」です。
やり方は簡単。毎日持ち歩いている手帳やGoogleカレンダーなどに、その日のテンパリ度数を「(1)ちょっとテンパった」「(2)テンパった」「(3)かなりテンパった」の3段階でメモします。
「テンパリカレンダー」という名前の通り、テンパった日だけに記入してください。テンパらなかった日は書かなくてOKです。テンパリ度数に加えて、もう1つ書いてほしいことが。テンパったときは、一言でいいので、その出来事や要因も書いておきましょう。
なんでそんなカレンダーを? と思うかもしれませんね。テンパリカレンダーの目的はあなたのテンパリ傾向を知るためです。
たとえば、「有給前後は忙しくテンパりやすい」、「○○さんがいる時は至急の指示が多くてテンパりやすい」、「月末は締め切りが集中するからテンパりやすい」、「デートや飲み会の約束がある日or習い事がある日は夕方以降テンパりやすい」……など、自分はどういう時に忙しくなり、テンパりやすいか、その傾向が見えてくるでしょう。
テンパリさんのための「なぜなぜ分析」
あなたのテンパリ傾向がわかったら、「なぜなぜ分析」をしてみましょう。
……って、「なぜなぜ分析」って何? ですよね。
「なぜなぜ分析」とは、自分がなぜテンパったのかを「なぜ」を5回繰り返して掘り下げていく作業です。
これはトヨタ自動車で生まれた問題解決法で、製造過程で生じた問題の原因を突き止め、同じ問題が起こらないようにすることを目的としています。要は、「なぜ」という問いかけを繰り返すことで、根本的な原因が見えてくるのです。テンパリさんの場合も同様で、根本的な原因がわかれば、予防策を浮かび上がらせることができます。
私のセミナーでも実際にやっていますが、原因はさまざまです。
「ケアレスミスが多くてテンパった」という例では、「頼まれた仕事をなんでも引き受けてしまうから」「パソコンの中身がぐちゃぐちゃだから」「見直さないで提出したから」など。
客観的な視点で自分のテンパリ傾向をつかむことで、対策を立てることができるようになります。








