レッドオーシャンなら市場が成熟して競争相手が大勢いるから、確実に需要(NEEDS)は存在する

 たとえば、私が副業から独立・起業したコーチングというビジネスも、20~30年前なら成立しなかったでしょう。コーチングには昔から潜在的ニーズはあったのですが、ブルーオーシャンで顕在化していなかったので、20~30年前にビジネスとして成立させるのはかなり大変だったと思います。

 その点、レッドオーシャンなら、市場が成熟して競争相手が大勢いるくらいですから、確実に需要(NEEDS)が存在しています

好き(WILL)×得意(CAN)×需要(NEEDS)というゴールデンルールで理想の副業が成立

 そこに好き(WILL)×得意(CAN)が組み合わさったら、好き(WILL)×得意(CAN)×需要(NEEDS)というゴールデンルールで理想の副業が成立するのです。

 マーケティングでレッドオーシャンを避けるべきだと説いているのは、月商数十億円といった規模の大きなビジネスを考えている企業相手だから。

 競争相手が多い市場にあとから乗り込み、新たにそのスケールのビジネスを成功に導くのは、確かにひと苦労でしょう。

 しかし、個人の副業はせいぜい月商十数万円から数十万円というレベル。ビジネススケールが企業とはまるで違います。

 そのくらいの小さいスケールであれば、レッドオーシャンでも十分に勝負できる余地は残されているのです。

世の中にこれまでなかったサービスや奇を衒ったビジネスを考える必要はない

 もっと言うと、副業を始めるのに、世の中にこれまでなかったサービスや奇を衒ったビジネスを考える必要はありません。仮にそのアイディアを思いついたとしても、需要(NEEDS)がなく、企画倒れで終わる確率が高いでしょう。

 レッドオーシャンなら需要(NEEDS)の心配はありません。それが保証されているのが、レッドオーシャンのメリットなのです。

 レッドオーシャンでは、サービス・商品を供給するライバルも多いので、そこでキラリと光り輝くためには、単価が少し安いとか、スピードがちょっとだけ速いといった差別化が求められる場面もあるかもしれません。

 でも、それは先々の話。出だしはそういう細かいことを考えなくてもOK。何しろ需要(NEEDS)に恵まれているのですから、差別化ポイントがとくになくても当座は乗り切れるでしょう。あとは、やり始めてから、自分らしさを出していけばいいのです。