ゆっくり食べると、血糖値は緩やかに上昇・下降するが、早食いすればそうはいかない。急速に糖質が吸収されて、血糖値が急上昇。あわてたすい臓が大急ぎでインスリンを大量に分泌し、その働きで今度は血糖値が急降下する。
こうした食後に起こる血糖値の急激な変動が、血糖値スパイクと呼ばれる危険な状態だ。早食いが習慣になると、血糖値スパイクが頻繁に起こって血管にダメージを与え、動脈硬化が進行してさまざまな生活習慣病につながってしまう。
「おじさん」「おばさん」といわれる年齢になっても、おなかが出ておらず、成人病健診でも悪い数値の出ない人は、日ごろから時間をかけて食事をする人が多いはずだ。早食いの人は、ぜひ見習ってみたい。
脳が満腹感を覚えるのは、食べはじめてから15分から20分たってから。それ以上の時間をかけて食事をすれば、無駄な食べ過ぎがなくなる。
家で夕食を取るときなどに有効なのが、箸置きを使うことだ。ひと口食べたら箸を置くようにするだけで、食事のスピードはぐっとゆっくりになる。意識してのんびり食べているうちに、おなかがへこんですっきりした体形になり、若々しく見られるようになることだろう。
潔く老眼鏡をかけると、
眉間にシワが寄らず、若々しい顔を保てる
数年前に読んだ本を読み返そうとして、あれ、この本はこんなに文字が小さかったっけ……と思ったことはないだろうか。
残念ながら、老眼は誰にでも起こる。早い人なら40代からはじまり、60代で進行が止まるまで、近くが少しずつ見えなくなっていく。
とはいえ、老眼になっても老眼鏡という強い味方がある。“年寄りのメガネ”というイメージから、利用しようとしない人も多いが、見た目の若々しさを保ちたいのなら、早い段階から使うのが得策だ。