当たり前のように走ったり止まったりしている電車ですが、一体どんな原理で動いているのか知っていますか?また、電車内の設備も時代に応じて進化しています。前回に続き、元鉄道員で交通系YouTuberの綿貫渉さんの著作『眠れなくなるほど面白い 図解 鉄道の話』(日本文芸社)より、鉄道のしくみや最新の設備についてわかりやすく解説します。
レールの下に木が敷いてあるのはなぜ?
線路の木の板には意味があった!
鉄道を走らせるのに必要不可欠な線路。その線路のレールの下に、木の板が敷かれているのを見たことはありませんか? 実はこの板、ちゃんとした役割を担っているのです。
この木の板は枕木(まくらぎ)と呼ばれ、レールの下に等間隔で敷かれています。そうすることでレールの幅が一定になり、安定した状態で鉄道を走行させることができます。
また、車両はかなり重量があるため、その重さでレールが地面に沈み込んでしまう危険性があります。しかし、枕木を敷いておけば、接地面積が増えて負担を分散させることができるので、レールが沈み込むのを防ぐことにもつながるのです。