●リアル店舗のエリア毎のシェアはどのくらいなのか?絶対的王者のポジションであれば主従関係となる。そうでなければ、「ネットスーパー単独」で弱者の戦略=王者がやりづらい戦略をとっていく必要があるので、独立関係となる。

●この企業の沿革や、今の役員を見た時に、イノベーションや変革に対するケイパビリティ、耐性(変化に強いかどうか)があるのか?イノベーションに強い組織でなければ、そもそも「独立関係」という戦略は厳しい。

 この分岐は本質的な戦略の軸足を決めるもので、この「主従関係」か「独立関係」か、の意味は、カニバリを避けるorカニバリも“辞さない”という分岐につながってきます。

「3.自分が知りうる「ネットスーパー」=ここでは日本と同じビジネス環境と考えていいのか?orフランスは独自のものと考えたほうがいいのか?」

 前提として、日本においては、ネットスーパーは流行っていないように思っていますが、その前提で考えていいのかを判断したいところです。

●日本と同じように、フランスでは、毎日、お母さんが近所のスーパーで買い物をし、料理を作る行動をとっており、買い物は基本、地元のスーパーなのか?

●そのうえで、現状において、ネットスーパーは普及しておらず、あくまで、生鮮食品以外はアマゾンで買うし、生鮮食品はスーパーどころか、地元でおいしいと評判の専門ショップ=魚屋さん、お肉屋さん、八百屋さんで買う感じか?

●そもそも、フランス人は“ネットスーパー”の分岐点となる、(日本人と同じように)生鮮食品を食べるのか?

6つの分岐のうちの後半「4~6」
欧州エリアと株主の目も考慮

「4.王者の戦略か?or二番手/弱者の戦略か?」

 答えにも近づいてしまうかもしれませんが、リアル店舗スーパーとして王者で、その先の未来を自ら先頭を切って作る“ネットスーパー”なのか、それとも、リアル店舗では大負け気味の中で、後追い的にやるのかは知りたいですね。

●リアル店舗のエリア毎のシェアはどのくらいなのか?絶対的王者のポジションであるかどうかはまず知りたい。王者であれば、主従関係のネットスーパーでより最強になるイメージです。もしそうではないとすれば、「ネットスーパー単独」で弱者の戦略=王者がやりづらい戦略をとっていく必要があるので、独立関係となります。

 戦略を練るうえで、今のポジショニングは大事なので、ここはしっかり知るべきです。