世界の覇権争いの鍵を握るのは、半導体だ。米中対立の激化で、世界各地に広がる半導体のサプライチェーンの分断が始まった。先進技術で後手に回らないよう、各国の投資競争は激化の一途をたどる。そして米中両陣営が味方に付けたいともくろむのは、半導体製造の世界王者TSMCを擁する台湾である。地政学リスクに揺れる台湾から、世界の半導体産業はどう見えているのか。特集『半導体の地政学 米中分断の勝ち組・負け組』では、10月30日(月)から11月2日(木)までの全4回で、台湾メディア「財訊」の特集記事を基に、半導体産業の大激変を解剖する。
#1 10月30日(月)配信
半導体産業は米中分断でも1兆ドル市場へ、「新生産力・新需要・新技術」の3大変化で激震
半導体を巡る米国の対中制裁は第3段階に突入し、最先端の半導体サプライチェーンの分断が加速している。2030年には1兆ドル市場にまで成長すると考えられる半導体産業を揺るがす三大変化とは何か。
#2 10月31日(火)配信
中国「国産半導体」の実力と弱点、日本の得意分野の脅威になる中国企業7社とは?
米国による包囲網に対抗するため、中国は国産の半導体産業の育成を急いでいる。さらには国威発揚のためのドラマまで制作した。日本の強みでもある半導体材料・製造装置の分野に、後発組の中国はどこまで食い込むことができるのか。
#3 11月1日(水)配信
TSMCは「地元台湾の半導体サプライチェーン」を強化!巨大R&Dセンター開設、調達現地化で企業育成
半導体製造世界最大手のTSMCが7月、台湾に先端半導体などに取り組むR&Dセンターを開設した。地元重視の姿勢が台湾に半導体のハイテク集団を形成し、TSMCの技術力を支える“最強の応援団”になっている。
#4 11月2日(木)配信
エヌビディア、ルネサスの実力は?「半導体戦争を投資に生かす」3大ポイントとは
米国の対中制裁という政治介入が、半導体の需要と供給に激変をもたらした。投資家は米中陣営の誰が利益を得て、誰が苦しむのかを再考する必要がある。半導体戦争を投資に生かす三つのポイントは何か。
Key Visual by Kaoru Kurata, Hitomi Namura