20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である本書の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。(本記事は2022年12月時点に執筆した『大学図鑑!2024』をもとにしています)

大学生Photo: Adobe Stock

 日本の大学でトップといえば誰もが、東京大学と答えるだろう。今回は東大の中から2つの学部を紹介する。

医学部

 医学科と健康総合科学科がある。理三の学生は基本的に全員、医学科に進学する。健康総合科学科は理二からの進学者が多いが、理一や文三などからも多少集まる。「他大の医学部に比べ現役率が高く、再受験生では東大の別の科類や学部から理三を受けなおすパターンも多い」という。

 在学中から研究を志す人は1割程度だが、「指導教員はやたら研究を勧めてくる」との声も。「病院実習に出るまでの4年半を100人余りで一緒に過ごすので、良くも悪くも『村社会』。仲は良くなるが、噂話はすぐ広まる」(理三生)とか。

薬学部

 理二からの進学者が約8割、理一からが約2割。4年制の薬科学科と6年制の薬学科を併設。6年制志望者が近年激増。8人しか枠がなく、厳しい選抜が行われる。

 研究者志向が非常に強く、ほとんどが院に進み、院卒後は公的研究機関や民間の研究所に進路を取る。近年は外資系金融機関や商社に進む卒業生も増加。