ソウルで100万人が集まる花火大会が開かれた
韓国ではコロナ禍以来最大規模のイベントに

 10月7日、ソウルの汝矣島(ヨイド)で「ソウル世界花火祭り」が開かれた。開催に当たり主催者のハンファと地元自治体および警察は昨年の梨泰院の群衆事故を踏まえ、安全対策のために昨年の6000人から約25%増の7600人を動員した。当日は推定100万人が会場とその周辺を訪れ、コロナ禍以降、韓国内で開催されるイベントとしては最大規模となった。

 幸い危惧された事故も起こらず、関係者も胸をなでおろしたものの、その一方で一部のエリアは局地的に人が押し寄せて通行しにくかったり、体調不良になる人も出たりと、危うい状況もあったという。その他、路上に大量のゴミが放置されていたことも問題となった。

ソウル・汝矣島の花火大会(写真は2016年)ソウル・汝矣島の花火大会(写真は2016年)
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 東京でも今年のハロウィーンを前に渋谷区長が「ハロウィーン目的で集まらないでほしい」と呼びかけたことが注目を集めている。日本でハロウィーンといえば真っ先に東京の渋谷を思い浮かべる人も多いと思うが、渋谷でも例年、スリや痴漢、ケンカのトラブルや路上飲酒、ゴミ投棄などが問題視されてきた。今年は再び海外からの観光客も多く、外国人観光客が急増していることも踏まえての異例の呼びかけだろう。

 大勢の人たちが集まるイベントを安全に行うには、それが大規模であればあるほど人員の確保やそれに費やされる労力やコストが膨大なものとなる。韓国も日本も、近年は少子高齢化やコロナ禍後の「人手不足」の影響が至るところに出ている。まして、ハロウィーンのように主催者が明確にいるわけでもなく、自然に人が集まってくるようなイベントであれば、なおさらその安全対策には限界もある。