お金持ちの家に生まれ育ち、大学を卒業して間もなく結婚。3人の子どもを授かるも離婚した。実家に出戻ったものの、父親の会社が倒産し、49歳で住む家を失ったついには預金通帳の残高がほぼ0円に……それまでとはうって変わって赤貧生活に陥り、裸一貫で整体院で働くようになった。自分の力で人生を切り拓いてきたとき、今度は末期寸前のがんを患うことに。そんな波乱の人生を乗り越えて「今がいちばん幸せ!」と断言する『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)の著者が、毎朝起きるの楽しくなるライフスタイルを【人間関係】【食事】【睡眠】【健康】【メンタル】【ファッション】【インテリア】【パソコン】とテーマごとに紹介する。
※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

奇抜なファッションの妻に<br />保守的な夫が投げかけた一言写真:川瀬典子

変わりたい願望
vs.
現状維持の願望

いろんな工夫をして、家の中や生活をどんどん変えていきたい。私自身も変わっていきたい。変わっていくからこそ人生は面白い。

そう思う私に対して結婚相手は「変わらないこと」をよしとする人でした。

「このままで十分幸せじゃないか。何をそんなに変える必要がある?」というのが彼のスタンスだったのです。

神戸の山の手の
奥様たちのファッション

“自分らしさのオリジナリティ”が大切だと思っている私は、洋服もちょっと変わったものを好んでいました。

当時の私の交友関係は、いわゆる神戸の山の手の奥様方が中心でした。

みなさんは、シャネルタイプのスーツや、ジュンアシダなどの上品なブランドに代表されるコンサバで、きちんとしたファッションに身を包んでいました。

奇抜なファッションの妻に
保守的な夫が投げかけた一言

ところが私ときたらそういうきちっとしたファッションよりも、モダンで尖ったロックなファッションを好み、なおかつそれを自分流に気崩して着るのが好きだったのです。

もう見た目だけで周囲から「浮いてしまう」わけですね。

結婚相手からは「頼むから普通の奥さんみたいにしていてくれ」と釘くぎを刺されました。

※本稿は『71歳、団地住まい 毎朝、起きるのが楽しい「ひとり暮らし」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。