20年以上多くの読者に選ばれ続けてきた大学案内『大学図鑑!』が今年もパワーアップして発売された。現役生・OB・OGら5000人超のナマの声によってつくられた本書は他の大学選びのひとつの手段として選ばれている。本記事では最新版である『大学図鑑!2024』の出版を記念して、内容の一部を抜粋し再編集してお届けする。
日本の大学の中でもトップグループにいるのが、九州大学だろう。今回は九州大の中から2つの学部を紹介する。
工学部
2021年度から電気情報工学、材料工学、応用化学、化学工学、融合基礎工学、機械工学、航空宇宙工学、量子物理工学、船舶海洋工学、地球資源システム工学、土木工学、建築学の12学科に改組された。
また「学科群」という新たな括りが設けられ、入学時に学科群を特定せず、2年前期修了時に所属学科を決定することも可能。看板学部で学問環境充実。1学年約800人と規模も大きく、8割以上が大学院に進む。
一部の学科、コースでは国際コースが開講され、英語のみで学位を取得することができる。「これは何千万円もする設備だ、普通は他の大学や専門機関に借りなければ使えないものだなど、教授がしょっちゅう自慢している」とか。
理学部
物理学、化学、数学、生物学、地球惑星科学の5学科がある。2018年度から各学科に国際理学コースを新設(定員は各学科2人)。理学教育の場としては規模が大きく、宇宙の進化などの研究をしている地球惑星科学科はユニークな存在。
「数学科の先生の数は東大数学科とほぼ同じ。約50人の学生に対して研究室が50あり、やりたい研究は何でもできる」(学部生)。