誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】<br />仕事・人間関係が好転する…「なりたい自分」に自分を育てる方法Photo: Adobe Stock

人はどれだけ変わるのか?

今日は人間の本質的な成長についてお話したいと思います。昔の自分と今の自分、あるいは久しぶりに会った人が「変わった!」と思うことがあるかもしれません。

たとえば、同窓会で昔の仲間と出会うと、みんな若い頃の印象が残っていることがよくあります。年をとっても、頭の中では若い頃の姿が再生され、変わらない面影が感じられるものです。

年をとっても、一時的な変化はあるかもしれません。大きな恋愛や人生の転機があったとき、一時的に異なる一面を見せることがあります。

自分の中にあるよさを引き出す

しかし、その本質は変わりません。変わったように見えるのは、もともとその人に備わっていたことを表に出すようになった結果なのです。

自分にない特性やキャラクターを身につけようとするのは難しいことです。本来の自分に備わっていない方向に変えようとしても、それは難しく、できないことがほとんどです。

もしも自分を変えたいと思うなら、自分の中に隠れたよい部分を見つけて、それを育てていくことが大切です。同時に、他人との関わりや自己分析を通じて、自分のよさを見つけ出すことも重要です。

自分の内面を探求する

自分を変えたいと思うなら、他人に似せた方向に変えるのではなく、あくまで自分の中にあるよさを見つけ、育てていくことが大切です。

「三つ子の魂百まで」といわれますが、その通りで、人は大きく変わることは難しく、本質的な部分はずっと残るものなのです。

自分の中にあるものを育て、成長することで、他人から見れば大きく変わったように感じられるでしょう。変わりたいと思ったら、自分の内面を探求してみてください。きっと新しい発見があり、よい方向に変われることでしょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。