診断結果のイメージ
診断結果のイメージ。声の高さや間の取り方、話す速さなどが定量的にわかるほか、言語力や構成力が独自の項目で数値化されるのが特徴
カエカでは話す力を14の要素に分解し、各要素を向上させるためのトレーニングサービスを展開してきた。今回の診断サービスではこの内の7要素を分析できる
カエカでは「話す力」を14の要素に分解し、各要素を向上させるためのトレーニングサービスを展開してきた。今回の診断サービスではこの内の7要素を分析できる

カエカはスピーチライターの千葉佳織氏が2019年12月に立ち上げた。千葉氏は高校の部活動をきっかけに15歳から弁論に取り組み、全国大会では優勝を経験。新卒で入社したディー・エヌ・エーでは小説投稿サイトの企画職を経て、人事部で新卒採用を担当しながら社内スピーチライターとしてスピーチの執筆などの業務も担った。

カエカ創業後は「伝え方のトレーニング」を主軸に事業を展開。“伝える力の向上にフォーカスしたパーソナルジム”と言える個人向けのサービス「kaeka」「kaeka pro」に加えて、企業向けの研修事業なども運営してきた。

今回販売を始めたkaeka scoreは約3年間にわたってサービスを提供する中で蓄積してきた知見やデータを基に開発したもの。人の力にAIを組み合わせることで、定量的に診断することが難しかった“話す力”の数値化に取り組む。

これまではkaekaやkaeka proに組み込むかたちで一部の既存ユーザーへ試験的に提供しながら改善を重ねてきたが、経営者やビジネスパーソンなどからは「(話す力を)なんとなくではなく、定量的に分析できるので納得度が高い」といった点が評価を集めているという。

千葉氏によると過去にヒアリングを実施しても「話す力を診断できるサービス」に対するニーズは特に高かったそう。今回kaeka scoreを1つとサービスとして切り出すことで、より多くのユーザーが気軽に自身の話す力を試せるようにしたいという。