Findy導入企業の一例
Findy導入企業の一例

総額7.7億円の資金を調達

そのファインディがさらなる事業拡大を見据えてシリーズBラウンドの資金調達に踏み切った。同社は8月3日にグローバル・ブレイン、ユナイテッド、SMBCベンチャーキャピタル、KDDI(KDDI Open Innovation Fund 3号)、JA三井リース、博報堂DYベンチャーズ(HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND)、みずほキャピタルを引受先とする第三者割当増資と融資を合わせ、総額7.7億円を調達したことを明らかにしている。

今回の資金調達は2018年にグローバル・ブレインから約2億円を調達したシリーズAラウンドに続くもの。ファインディはそれ以前にもPKSHA Technology代表取締役の上野山勝也氏、レアジョブ代表取締役社長の中村岳氏、クロス・マーケティング代表取締役社長兼CEOの五十嵐幹氏を含む複数の投資家から資金調達を実施している。

GitHubを連携するだけでスキル偏差値を自動算出 

Findyのサービスイメージ
Findyのサービスイメージ

ファインディが手がける2つのサービスに共通するのは冒頭で触れたスキル偏差値だ。エンジニアユーザーはGitHubを連携するだけで自身のスキルを偏差値化でき、それをもとに企業から転職や仕事のオファーを受けるチャンスを手に入れられる。

具体的には企業から届く「いいね!」に対してユーザーから「いいかも」を送り返すとマッチングが実現。その後スカウト、面談、採用と続いていく仕組みだ。

偏差値を割り出すにあたってファインディが重要視したのが「エンジニアのキャリアアップに繋がる指標になる」ということ。転職活動の際には自分のスキルを正当に評価してもらうための武器として使えるものを目指した。

わかりやすいのが年収や単価だ。実際にFindy Freelanceに登録していたある学生エンジニアが時間単価で5000円のオファーを企業から受けた例もある(最近では時給1000円〜3000円のケースが多い)。学歴や経歴問わず(もちろんそれが考慮される場合もあるだろうが)、スコア次第で高い評価を得られる可能性があるのが特徴だ。

これまでに成約した事例からも「スキル偏差値と年収に相関関係があること」がわかってきたため、昨年11月にはスキル偏差値などの情報をベースにユーザーの「想定年収」を予測する機能も実装した。同機能はエンジニアを中心にTwitterでも話題になった。、その結果、「通常2〜3カ月くらいかけて獲得していた数の会員が2〜3日で集まった」(ファインディ代表取締役CEOの山田裕一朗氏)そうだ。