電動キックボードのシェアリングサービスは日本において「近未来の便利なサービス」としてのイメージを脱却できておらず、正式にローンチできるか不透明な印象は強い。だが、日向氏と家本氏は「5〜10年後のモビリティは確実に“電動”になる」として、電動キックボードを皮切りに「mobby rideとneuetが一丸となってモビリティの未来を切り開く」と口を揃える。

「我々がやっているような電動キックボードのサービスはここ2〜3年で生まれたビジネスですが、すでに世界では交通インフラとして機能し始めている国もあります。世界の動きの速さを見ていると、5〜10年後の世界では、自転車や電動キックボードに限らず、数多くの新しいモビリティが誕生していると思います。自動運転や空飛ぶクルマなども当たり前に普及しているかもしれません。我々はneuetと一緒に、まずは新しい短距離移動の習慣を作り出していきたいと考えています」(日向氏)

「長期的には都市部で電動のシェアモビリティの比率は間違いなく上がってきます。国内の電動アシスト自転車の出荷台数がこの10年で2.5倍近くになっていることを考えても、電動になることでの便利さは確実にあります。一方で、シェアモビリティとして大規模に提供しようとすると、『バッテリーの充電方法』、『借りようとしたときにバッテリーが無いといった体験の無くしかた』、『安全性』など、さまざまな観点の課題があります。ここは欧米のモデルからも学びつつ、どのように街の皆さまに一緒に関わっていただけるかも含めて考えたいと思っています」(家本氏)

「私たちが次にアプローチする電動アシスト自転車の未来と、電動キックボードによる未来の線は、どこかで交わるのではないかと考えています。すなわち、あらゆる安全性や公道走行に必要な要件が整理されてきた電動アシスト自転車と、手軽に移動ができる電動キックボードのそれぞれの今の姿は、5~10年後にはさらに進化して新しくなる。そこには、こうしたモビリティデバイスがより利用される社会があるはずと考えています」(家本氏)