今までクリエイターはInstagramでのタイアップ投稿で収益をあげていました。言ってみれば、Instagramの外で関係性をつくって、それを収益につなげていたんです。ただ、Instagramの中でも収益をあげられるようにすることで次世代のクリエイターが生まれ、さらにInstgaram上でキャリアが積めるようにしていけたら、と考えています。
──Twitterがストーリーズと似たような機能「フリート」の提供を開始しました。各SNSが似たような機能を提供するようになっていますが、それについてはいかがですか?
サービスがどこで使われているかは各プラットフォームによって異なるので、単純な製品の機能では比べられません。例えば、自分の好きなこと、関心のあることを“ビジュアルメイン”で共有したいときはInstgaramを選ぶと思います。一方、Twitterは少し異なっていて、テキストベースで自分が思っていることを話す場所だと思うんです。そのため、コンテンツの見せ方もInstagramとは違いますし、リーチする層も違います。
Instgaramは自分の友人や家族、好きなタレントなどと繋がっているのに対して、Twitterは記者やオピニオンリーダーに繋がりやすいなど、違う性質を持っています。ストーリーズとフリートも使うシーンや用途が異なるので、競合の意識はありません。製品の機能はプラットフォームが進化していく過程で形を変えていくものなので、決して同じものではないんです。
──Instgaramのダイレクト機能とFacebook Messengerも統合されました。この狙いは?
FacebookとInstgaramにはそれぞれメッセージ機能がありますが、コミュニケーションは、送信相手がどのプラットフォームをメインで使っているかによって変えていると思います。もちろん“統合しない”選択肢も利用者には与えていますが、この統合は“電話番号”に置き換えると分かりやすいでしょう。
例えば、誰かに電話するときには、どのプロパイダーだったかをわざわざ気にせず電話すると思います。これはメッセージを送るときも同じで、いちいちどこのプラットフォームにいる人かを考えずにコンタクトを取れる方が、使い勝手は良いと思い、Instgaramのダイレクト機能とFacebook Messengerを統合しました。
アプリ画面をリニューアルした狙い
──今年の11月にはアプリ画面のデザインを一部変更し、リールとInstagramショップの専用タブを追加しています。その狙いは?