飲み会後「シメのラーメン」の誘惑を抑え込むのに効く食べ物・飲み物とは?【医師が解説】お酒を飲んだ後、お腹もいっぱいなのに、ラーメンを無性に食べたくなる。これには、きちんとした理由がある(写真はイメージです) Photo:PIXTA

これまで3回にわたって太らないお酒やおつまみの選び方を紹介してきました。どうしても、糖質が高いおつまみを食べたいときに効く、身近な調味料があるといいます。また、忘年会シーズン、夜が深まった飲み屋街では、そこかしこで「シメのラーメンを食べに行こう」という会話が聞こえてきそうですが、なぜお酒をたくさん飲んだ後にラーメンを食べたくなるのでしょうか?栗原クリニック 東京・日本橋院長の栗原毅院長の著作『内臓脂肪の名医が教える 痩せるお酒の飲み方』(日本文芸社刊)から、「シメのラーメン」を食べたくなってしまう理由と、糖質が多いラーメンではなく、代替するといい飲み物を紹介します。

お酢の効果で糖質のおつまみもOKに!

 どうしても糖質が多いおつまみが食べたいときは、食べる前に「お酢」を飲むようにしましょう。コップ1杯の水に大さじ1(15ml)のお酢を混ぜ、食べる20分前に飲むだけで、血糖値の急激な上昇を抑えることができます。

 ではなぜ、お酢が血糖値の上昇を抑制するのでしょうか。それは、お酢に含まれる酢酸の働きが関係しています。食事で摂取した糖分は、消化・吸収の過程でブドウ糖(グルコース)に分解されて血液にとり込まれます。この分解を促すのが「α-アミラーゼ」という酵素。お酢の酢酸はα-アミラーゼの働きを妨げる作用があるので、ブドウ糖への分解が遅くなり、糖が血液にとり込まれるスピードもゆっくりに。結果、血糖値の上昇も緩やかになって、インスリンの分泌も抑えられるのです。