JR系ポイントが今度こそ本気に

 毎日のように利用しているビジネスパーソンも多いJR。JR東日本の利用者は、Suica決済や駅ビルのテナントなどの利用で、JRE POINTを貯めている人もいるのでは。それに加え、2024年からは銀行の利用でも貯めることができるようになりそうだ。JR東日本は2024年春に、楽天銀行のスキームを使って新たなデジタル銀行サービス「JRE BANK」(ジェイアールイーバンク)を始める。

 新銀行はスマートフォンで口座を開設、ブランドデビット機能付きのキャッシュカードを発行する。利用者メリットとしては駅のATM 「VIEW ALTTE」での現金引き出しが無制限で手数料無料。また預金・住宅ローンなどの銀行サービスの利用に応じて、JRE POINTが付与されるという。

 楽天銀行のスキームを使うと書いたが、楽天ポイントの付与はない。貯まったポイントは1ポイント=1円としてSuicaにチャージできるので、頻繁にSuicaを決済に使う人にはサブ銀行として使うメリットはあるだろう。銀行サービスの詳細はわからないが、楽天銀行の機能に準じたものになると考えると、例えば貯まったポイントを振込手数料代わりに使えるなどもありそうだ。

 ポイントというと、どうしても有名どころの共通ポイントが思い浮かぶが、ポイントに注力しているのはJR東日本だけではない。2023年10月からはJR東海グループの共通ポイントサービス「TOKAI STATION POINT」がスタートした。東海道新幹線の新サービス「EXポイント」との相互交換も同日から開始し、EXサービスで新幹線に乗車した際のポイントを交換すれば売店などでの買い物にも使える。出張族にはありがたい。

 JR西日本のWESTERポイントは新幹線やデジタルチケット予約、店舗でのアプリ提示でたまり、ICOCAへのチャージもできる。さらに、ポイントを使うことで山陽新幹線を通常料金の約50%相当で利用できる「WESTERポイント特典きっぷ」などの特典も(発売は期間限定)。交通系ポイントは、今後台風の目になるかもしれない。