国公立大学合格力トップ10校
前回は、私立校と国立校を除いた公立進学校の「国公立大学合格力ランキング」のうち、西日本各府県のランキング上位校について見てきた。今回は「東日本編」で、東日本(中部地方から東の地域)の公立校を見ていきたい。全国的に見れば高校生の3人に2人は公立校に通っているが、関東圏を除けば、その多くは国公立大受験を念頭に置いている。どの大学に卒業生が進んでいるかは大きな関心事だろう。
「国公立大合格力ランキング」は国公立178大学(2023年度に私立から移管した旭川市立大学は今回除いた)の全合格者を対象にしている。ランキング表には、「合格力」と公立校だけの順位、および国立・私立校を含む全国順位、そして合格者数の多い国公立大名とその人数も併記した。
なお、ランキング表は前回の図の再掲である(ランキングの合格力には、私立大合格者数は反映されていない)。
(ランキング表に掲載のない)11位以降を含むベスト50校のうち、東日本には、北海道・東北6県が9校、東海4県が8校、甲信越3県は1校、関東1都6県はゼロで、合計すると18校がある。
ちなみに、国立・私立校を含む全国順位から東日本の公立校だけを抽出したランキングは、1位北海道札幌北(全国10位)、2位北海道札幌南(同12位)、3位愛知県立明和(同19位)、4位北海道旭川東(同21位)、5位愛知県立岡崎(同24位)、6位静岡県立浜松北(同40位)、7位新潟県立新潟南(同41位)、8位青森県立弘前・三重県立四日市(同42位)、9位宮城県仙台第一(同45位)、10位岐阜県立岐阜(同46位)となる。
自他共に認める各県の公立トップ校が入っていないではないかと思われるかもしれない。その点については後述するが、このランキングでは、いかに多くの卒業生が国公立大学の合格を得られたかがまず反映されている。
なお、「合格力」の算出方法については、後段をご参照いただきたい。