1位はユナイテッドアローズ
相手の価値観の尊重が高評価に

 Z世代の社員から「社員の相互尊重」が最も高いと評価された企業の1位は、ファッションや雑貨のセレクトショップを展開するユナイテッドアローズ、2位にNTTデータグループのJSOL、3位にインターネット広告事業を展開するサイバーエージェントという結果となった。

 業界別では「SIer、ソフト開発、システム運用」が上位30社中6社と最も多い結果となった。次いで小売(百貨店・専門・CVS・量販店)、インターネット、総合商社、コンサルティング、シンクタンクなど多種多様な企業が並んだ。

 ランクイン企業のクチコミを見てみよう。

「相手の価値観を尊重し、受け止めた上で自分の考えを提示するような風潮があるので物事の捉え方、考え方が変わるという点で成長できる」(小売、在籍3年未満、現職<回答時>、新卒入社、男性、ユナイテッドアローズ)

「仕事内容に問題がある場合も相談することで、他の部署に移動させてもらえるなど、本人をとても尊重した対応をしてくれる」(開発、在籍3~5年、現職<回答時>、新卒入社、男性、JSOL)

「社員のモチベーションやキャリア志向を尊重して、ミッションを決めてくれることが多いのがありがたいです」(エンジニア、在籍3~5年、現職<回答時>、新卒入社、男性、サイバーエージェント)

「ライフステージによるパフォーマンスの出し方に理解があり、本人の意思が尊重される。ここ10年で少しずつだが女性の管理職も増えている」(営業企画本部、事務職、在籍10~15年、現職<回答時>、中途入社、男性、スターバックスコーヒージャパン)

 クチコミでは、「本人の意思が尊重される」「今後のキャリアの方向性を考えた異動や目標の設定、ライフステージの変化による働き方の変更など、今後の人生に寄り添った対応をしている」ことがうかがえた。Z世代を対象にしたリクルートマネジメントソリューションズの調査によると、「職場の上司に期待すること」という問いでは、「相手の意見や考え方に耳を傾けること」と「一人ひとりに対して丁寧に指導すること」を選択した人が全体の約半数となるなど、寄り添いの姿勢が求められている。

 こうした結果から、一人ひとりに寄り添い、本人の意思を尊重する企業が「働きたい職場」として評価されていると言えそうだ。