就職活動時期でもインターンへ参加すれば、参加者でSNSグループが形成されるし、内定後は内定者同士のグループが形成され、入社前から仲が良い。きっかけがあれば、瞬時に多様なグループが形成される様子は、まるでぶどうの房のような形であろう。

 人によっては、SNSのアカウントを複数保有し、コミュニティによって使い分ける器用さも身に付けている。「競争より協調」を重視するこの世代はどのグループの交流でも適度に関わりを持ち続ける。その人の趣味・嗜好に合うようなグループに出会うことができれば、長くそのグループに留まることになる。

 SNSへの発言も積極的であるので、最終的には消費行動に影響力をもつ「インフルエンサー」として成長する可能性もある。若年層のSNSグループへの関わり方に着目し、企業側として個々のターゲット層との顧客接点を長く保つことが重要である。

仲間とのつながり重視の反動
SNSに疲れて「一人志向」も

 Z世代は「つながり志向」の高い世代であるが、つながり続けることに疲れてしまう「つながり疲れ」の可能性も示唆される。「気の合った仲間さえ分かってくれれば良い」という意識がZ世代では特に高く、何でもかんでも人とつながるのではなく、「気の合った仲間」とつながっていたいのが本音だろう。

 しかし、簡単に人とつながりやすいインターネット環境においては、SNS等を介して一度つながってしまったら自分から切ることもできず、その関係性はいつまでも続く。そして人間関係の疲弊へとつながることもある。

「つながり志向」が重要なキーワードである一方で、たまにはそのつながりから解放される「一人志向」もまた、Z世代へのアプローチのヒントとなるだろう。

 NRIが2021年12月に実施した「生活者年末ネット調査」において、「SNS利用やSNSによって他者とつながること、コミュニケーションを取ることに疲れを感じるか」について調査したところ、SNS利用者のSNS疲れは、男性よりも女性において高い傾向があり、女性においては若年層ほど高い傾向にあった(男性では年代の違いはあまりみられない)。