冬のおすすめ日本庭園[4](妙喜庵 待庵/京都)
茶の湯といえば、最も有名なのは茶道という文化を確立した千利休。京都の乙訓郡大山崎町には、千利休が造り、唯一現存している日本最古の茶室建造物「待庵」があります。
茶道へと続く「侘び茶」の開祖である村田珠光は、茶の湯に禅の思想を取り入れ、無駄を削ぎ落とした4畳半の茶室を考案しましたが、この待庵では、千利休がさらに極限まで削ぎ落とした2畳の茶室があります。
国宝であるため、茶室の中に入ることはできませんが、茶室の少しの光を取り込むための窓や土で作られた錆壁、身をかがめて入るための躙口、そして限られた空間の中に表現されたその雰囲気から日本独特の美である「わびさび」を感じることができます。
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さいごに
禅や茶道となると、どうしてもそれらの文化が発展した京都におすすめスポットが偏ってしまいますが、訪日外国人のピークシーズンは春と秋のため、インバウンドの観光客が少ない冬の京都にぜひ訪れてみていただければと思います。
※本記事は、2024年1月11日現在のものです。