倒産危険度ランキングに浮上した企業は「これから危ない企業」といえる。そんな“危険水域”企業のメインバンクは、どこなのか。特集『倒産危険度ランキング2024&初公開!企業を倒産させた金融機関ランキング』の#15では、当該企業のメインバンクを調査し集計してランキングを作成した。横浜銀行と広島銀行はワースト6位だった。メガバンクの中で、危ない企業を最も抱えているのは?(ダイヤモンド編集部編集委員 清水理裕)
「これから危ない企業」をたくさん抱える銀行は?
メガバンクや信託に加え、地銀も多数ランクイン
企業の公開情報から倒産リスクを予測する助けとなるのが、倒産危険度ランキングの指標である「Zスコア」だ。短期的な資金繰りの圧迫度や内部留保の厚み、資産効率など、五つの指標の合計値により算出されるZスコアを使って、上場企業3935社を総点検した。その結果、472社が“危険水域”と判定された。
危険水域にある企業は「これから危ない企業」といえる。そんな危険水域企業のメインバンクになっている銀行は、どこになるのか。このことを初めて調査し集計してまとめたものが、今回の「これから危ない企業をたくさん抱える銀行ランキング」になる。
本特集の#1で紹介した「企業を倒産させた金融機関ランキング」は「過去」の実績ベースである。一方、今回のランキングは、「未来」に危うくなる“要注意銀行”を炙り出すというコンセプトだ。メガバンクや信託銀行に加え、横浜銀行や広島銀行などの地方銀行も多数ランクインしている。早速、今回の結果を確認していこう。