誰しも悩みや不安は尽きない。寝る前にイヤなことを思い出して、眠れなくなるなんてことも……。そんなときの助けになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)だ。ゲイのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症……苦しんだ末にたどり着いた、自分らしさに裏づけられた説得力ある言葉。心が落ち込んだとき、そっと優しい言葉を授けてくれる“言葉の精神安定剤”で、気分はスッキリ、今日がラクになる!
※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。

【精神科医が教える】<br />楽しいことをやって楽しめる人、逆に苦しむ人の違いPhoto: Adobe Stock

楽しいことの
危険な側面

今日は楽しいことには危険な側面もあるというお話をしたいと思います。

実は、このところ毎週のようにトークショーや講演会などの予定が入っており、その準備が大変でちょっと疲れ気味だったりします。

人前で話す機会が増えているのですが、依頼があるうちが花だと思い、いろいろな依頼を受けていたら、毎週のように予定が埋まり、準備も兼ねて結構しんどい日々が続いているわけです。

楽しいことは
やりすぎてしまう?

私にとって話す仕事は楽しいことであり、もちろん引き受けた以上は、しっかりとやるしかありません。

このようにやりたいことや楽しいことには、ついつい手を出してしまいがちで、昨今あらためてその危険性を感じているところなんです。

嫌いなことはなるべく避けるようにしている半面、好きなことはついつい詰め込みすぎてしまうクセがあるんですね。

その場、その時の最適化

これはみなさんにも共感してもらえることかもしれませんが、好きなことこそ、意識して整理する必要があると感じています。

楽しいことが目の前にあるなら、いまのうちにやっておくべきだという考えもあります。

ただし、やりすぎも禁物なんです。なにより体調を優先にして、やるべきこととやりたいことのバランスを、その場その時に最適化しなければなりません。

楽しいことだからこそ断りにくいし、やりたいことこそ断れない。ここにリスクが潜んでいることを肝に銘じて、くれぐれも加減を心掛けるようにしましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。