【4】関節可動域を広げる ― 筋肉量を増やすポイント

「トレーニング中に、筋肉に負荷を加える時間と領域の両方を効果的に増やすことによって、結果的に、ウエイトの重量を増やすことなく、筋肉の成長を促す刺激を大きくすることができます」とエティエ。

■注意点

 もちろん、これは正しいフォームのトレーニングを安全に行えている場合に限って考慮すべきものです。

 例えば、自分が安全にやれる範囲を超えた深いスクワットなどには、決して挑戦しないでください。特に肩が関係するエクササイズにこの方法を適用するのは注意が必要であり、避けたほうがいいでしょう。

【5】回数を増やす ― 筋肉量を増やすポイント

 持ちあげるウエイトの重量を軽くしても、持ちあげる回数を増やせば、自分に持ちあげられるギリギリの重さのウエイトを使った場合と同じくらい、筋肉を成長させることができるでしょう。

「単純に1セットの回数を増やすことで、筋肉の成長を最大限にすることが可能です。回数の上限は、だいたい30回前後でしょう」とエティエ。

これら5つの方法をどのように行えばいいか?

「私がおすすめするのは必ず効率化から始めて、それからほかの方法をやるようにするというものです。例えば、1セット15回のウエイト プッシュアップを3セットできるようになって、より大きな負荷をかけるためにウエイトの重量を増やせる準備が整ったとしましょう」とエティエ。さらに続けてこう言います。

「その際、まず最初にやるべきなのは、その15回3セットをよりよいフォームでやり、よりよい活性化を胸筋に与えられるように目指すことです。そして、それが確実にできるようになるまでは、さらに難しいほかの方法は試さないほうがいいでしょう」とのこと。

【結論】負荷は、しょせん負荷である

「筋肉にかかる負荷が増したところで、それが持ちあげるウエイトの重量が増えたせいなのか、それとも5つの方法のどれかを使ったせいなのか、あなたの筋肉には区別がつかないわけです」とエティエ。

「最終的には、ウエイトの重量を増やすほうが便利だというところに落ち着くかもしれませんが、ウエイトを重くしなくても筋トレを続ける方法はほかにもいろいろあるんだということを、皆さんに理解してもらえたらうれしいです」と、エティエは締めくくりました。

Text by   Hikaru Sato
Source / Men's Health US
Translation / Satoru Imada
※この翻訳は抄訳です。

【運動生理学者が教える】同じウエイトで筋肉だけ増やすトレーニング法と“衝撃の結論”とは?